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山脇由貴子心理オフィス

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事件

千葉県野田市小4女児虐待死事件の問題点2

2019年02月09日

教育委員会が心愛ちゃんのアンケートを父親に渡してしまったのも大きな問題だ。

条例違反に当たるのだが、それ以前に、アンケートを渡してしまえば、

虐待が再発・エスカレートすることは、当然、予測出来た。

それなのに教育委員会の担当者は、「恐怖心を抱いた」と述べており、

つまりは父親の攻撃に屈した、ということだ。

自分の身を守るために、心愛ちゃんを犠牲にしたということだ。

クレーム対応の知識がなさ過ぎるとしか得言えない。

この事件は、児童相談所も、学校も、教育委員会も、全ての組織が父親の攻撃に屈し、

言いなりになってしまった為に起こった事件と言えるだろう。

 

教育委員会にも問題はあるが、子どもを虐待から守る権限は児童相談所にしかない。

児童相談所は、心愛ちゃんが自宅に戻った後、3月19日に学校で心愛ちゃんに会い、

手紙は父親に書かされたことを確認している。この時に、本人からの虐待の訴えがなければ、一時保護は難しいだろう。

しかし、定期的に会いに行くべきだったのだ。私たちはあなたの味方だよ、心配しているよ、

もし叩かれているのなら、今度は必ずあなたを守る、

絶対に家に帰さない、と心愛ちゃんに伝え続け、そして機会を待ち、保護すべきだったのだ。

そして学校と児童相談所の連携が不十分だったことも大きな問題だ。

夏休みや冬休み、長期休暇後の欠席は絶対に放置してはいけない。

長期休暇中は虐待がエスカレートするリスクが非常に高いのだ。

欠席は傷、あざを隠す為かもしれないと疑わなくてはならない。

長期休暇明けの欠席は学校はすぐに児童相談所に連絡すべきであり、

児童相談所はすぐに子どもの姿を確認しなければならない。

沖縄の母方親族の所にいる、と言われたら、児童相談所は沖縄の児童相談所に心愛ちゃんの確認をお願いすべきだった。

「親族宅にいる」「親族の具合が悪い」というのは虐待加害者が子どもを姿を見せない為に使う常套句だ。

その言葉を疑い、沖縄での確認、そして家庭訪問を行っていれば、心愛ちゃんの命は助かったのだ。
 

父親に続き、母親も逮捕されたが、DVから、虐待から母子を救ってあげる為の働きかけを

しなかった行政側の責任も大きい。

糸満市では親族が父から母へのDVと子どもへの恫喝を親族が相談している。

柏児童相談所も母からDVがあることを聞いている。

誰かが、母親に子どもを連れて逃げることが出来るよ、と教えてあげていれば。

その事も残念でならない。

 

同じような事件を起こさない為に、児童相談所を改革することは必須の課題だ。

そしてこの事件の問題点を丁寧に検証し、同じことをしないよう、全国の児童相談所で共有すべきだ。

千葉県野田市小4女児虐待死事件の問題点 1

2019年02月09日

千葉県野田市で小4の女児が父親からの虐待によって死亡する事件が起きてしまった。

この事件の経過を見ると、防げることが出来た、救える命だった、と確信する。

今後2度と同じような事件が起きない為に、この事件の各機関の問題点を検証したい。

まず、学校がいじめのアンケートに本人が父親からの虐待について書き、

担任が聞き取りをし、児童相談所に通告、児童相談所が翌日に一時保護をした。ここまでは良い対応だったと言える。
 

問題はその後だ。柏児童相談所は「重篤な虐待ではないと思い込んでいた」と記者会見で述べているが、

なぜ、重篤な虐待ではないと判断したのか。アンケートには本人の訴え以外にも担任が聞き取ったメモがあり、

そこには「叩かれる」「首を蹴られる」「口をふさがれる」「こぶしで10回頭を叩かれる」とあり、

明らかに重篤な虐待と言える内容だ。さらに児童相談所は一時保護中に、

心愛ちゃん本人からも虐待について聞き取りをしているはずだ。

加えて心理の専門家が心愛ちゃんの心の傷の度合いなども検査しているはずだ。

学校で虐待について話すことが出来た子どもなのだから、児童相談所でも必ず話しているはずだ。

その内容については、一切公表されていないが、「重篤な虐待ではない」と言う判断は

心愛ちゃんの訴えがなかったことにされたとしか思えない。

結局児童相談所は、父親からの恫喝に負け、心愛ちゃんを帰してしまったのだろう。
 

父方親族に帰したのも問題の一つだ。自宅ではないと言えども、父方なのだから、父親味方である。

そこに心愛ちゃんを帰せば、すぐに父親の所に戻されることは容易に想像できる。

実際、児童相談所は、2か月程度で自宅に戻す予定だった、と述べている。

しかしその戻し方も問題だ。心愛ちゃんからの手紙を見せられ、

おそらく父親に書かされたのだろう、と思いながらも父親が心愛ちゃんを家に連れて帰るのを許している。
 

そもそも、父親は一貫して虐待を認めていないのだ。

それなのに父方親族宅に帰したのもあってはならないことだが、

ましてや、父親の要求に従って、自宅に戻すなど、絶対にあってはならないことだ。

虐待だけでなく、DVもある家庭なのだ。

この時、父親は、「これ以上引っ掻き回すな」と児童相談所に言っており、

児童相談所の今後の関わりを一切拒絶している。児童相談所は虐待再発を防ぐために、

定期的に家庭訪問し、親子の様子を見て、さらに学校訪問し、子どもの本心を聞かなくてはならない。そ

の児童相談所の指導に従わない、と父親は言っているのだから、

父親の要求の全てを、児童相談所は拒絶しなくてはならなかったのだ。

それなのに、児童相談所は父親の言いなりになり、その後、心愛ちゃんを放置している。

 

川口いじめ 被害者の元男子生徒、投稿者を提訴へ プロバイダーが情報開示

2019年01月08日

埼玉県川口私立中学で、いじめに遭った元男子生徒が、

ネットに誹謗中傷を書き込んだ投稿者の氏名や住所などの

開示を求めた訴訟で東京地裁はプロバイダー3社に

情報開示を命令する判決を出しました。

プロバイダー側は元男子生徒が開示を求めた4件すべてを

開示しました。

 

報道を見て、本当に良かったと思いました。

ネットいじめの加害者達は、自分は匿名性を手に入れた

と勘違いをします。

だからいじめはエスカレートし続け、次第に、

被害者の実態すら薄れていきます。

被害者が傷ついていることなんて、誰も考えなくなります。

ネットいじめは加害者達にとって、エンターテイメントになります。

自分が楽しければいい。

そして、皆を楽しませているような錯覚すら抱くようになるのです。

エンターテイメントになってしまえば、

嘘や作り話も歓迎されます。

そもそも、誹謗中傷がいじめに利用され始めると、

その内容が本当かどうかなんて、誰も確かめようと思いません。

いじめの手段の一つでしかないのですから。

 

いじめのエスカレートを止めるために、私は大人の力が必要だ、と

ずっと言い続けています。

いじめは心のウィルスです。

子どもの心に感染するウィルスです。

ウィルスなので、子ども自身は感染している事に気付いていない場合も多いのです。

だから、大人がいじめの解決に取り組むことが必要です。

 

その為には、いじめに没頭している子ども達に

「大人はいじめを許さない」とか

「いじめは悪いこと」

と伝えるのは意味がありません。

 

大人はいじめを必ず発見し、放置しない。

その態度を見せることが必要なのです。

ネットいじめをエスカレートさせないために、

ネットの世界は決して匿名ではないこと、

ネットを通してであっても、人を傷つければ

大人がちゃんと犯人を特定する、ということを

大人は示すべきなのです。

 

ネットいじめは、警察に相談しても、恐喝には当たらない、

犯罪ではない、など警察が動けない場合も多いです。

だから被害者は苦しみ続けるのです。

 

川口の元生徒の親御さんは大変苦労されたと思います。

でも、この判決が報道された事で、

ネットいじめに加担しない子どもは増えると思います。

ネットの世界でも加害者は特定される。

多くの子どもに知って欲しいです。

 

 

港区南青山児童相談所建設問題

2018年12月18日

港区が南青山に児童相談所を建設することを発表し、

住民が激しく反対していることが報道されています。

なぜ南青山なのか。

価値が下がる。

そんな住民からの声に疑問を抱く方はたくさんいらっしゃると思います。

 

先週末、再度港区が児童相談所に関する学習会と

説明会を行ったことも報道されていました。

そこでも、住民の方々は反対されていました。

住民の声の中には、

港区の小学校に通うことで、子どもは余計に辛くなるのでは。

外に出て幸せそうな家族を見て、辛い思いをするのでは。

そんな声もありました。

そして、前回の説明会でも出ていた、物価が高い、ということ。

 

住民の方達は大きな勘違いをされていると思います。

児童相談所の子どもは、学校にも行きませんし、外には出ません。

一時保護所は職員が子どもの生活を管理しているので

暴れる子どもはほとんどいません。

児童相談所の一時保護所に子どもがいられるのは最長2か月です。

一時的な避難場所であり、生活場所ではありません。

 

そして、母子生活支援施設も、一時的な生活の場所です。

母子は、これから先、支援なしでも生きていけるような

方法を探すために、一時的に支援施設で生活するのです。

自分達がこれからどこで、どんな風に生活するのが安全か。

子どもはどんな学校に通うのが良いのか。

職員と相談しながら、これからの生活を決めてゆく場所です。

辛い思いをするとか、物価が高いとか、

心配して頂かなくても、職員が相談に乗りながら、解決出来る場所です。

 

私が何より思うのは、児童相談所は子どもを救う場所で、

母子生活支援施設も母子を助ける場所です。

児童相談所や母子生活支援施設を必要とする子ども、お母さんは確実にいるのです。

私も、児童相談所で働いている時に、たくさん感謝されました。

あの時、相談に行って良かった。

あの時、子どもを預ってもらって良かった。

あの時、児童相談所に助けてもらって良かった。

 

この報道を見ている、助けを必要としている人達は、

自分達はこんな風に、邪魔者扱いされているんだ、と感じ、

相談に行かれなくなってしまうのではないでしょうか。

 

それが、児童虐待を増やす。

子どもの非行を深刻化する。

 

その危険があることを、理解して欲しいです。

 

児童虐待「児相の介入強化を」厚労省 社会保障審議会提言へ

2018年12月06日

児童虐待の防止策を検討している厚労省の諮問機関、社会保障審議会の

ワーキンググループは、児相が強制的に子どもを保護する

「介入機能」の強化に向けて、都道府県に計画策定を求める

報告書案をまとめました。

 

報告書案の骨子の中には

・児相が躊躇なく介入出来るよう体制整備

・「介入」と「支援」で部署や職員を分ける

・児相の業務の第三者評価の仕組み創設

・児相全国共通ダイヤル「189」は虐待通告を中心に受ける

 

など、私が著者の中や雑誌への寄稿の中で提案している

内容が盛り込まれました。

今まで、児相が子どもを保護する事に躊躇して来たのは、

親との敵対を避けるためが大きな要因でした。

それは、児相が、子どもを強制的保護出来る権限を持ちながら、

親との信頼関係を作らなくてはならない、

という矛盾した役割を担っていたからです。

だからこそ、強制的に子どもを保護する部署と

親との信頼関係を築く部署は当然分けるべきだったのです。

そして、児相の判断に間違いがないかのチェック機能は

絶対に必要です。

また、児相が虐待の専門機関ではなく、子どもに関する

相談全てを受ける機関であることも、児相職員の負担を増やしている原因でした。

 

ただ、まだ足りない部分も課題もあります。

私が以前から指摘している課題であり改善点、

「児相の職員を児相勤務を希望している、虐待や児童福祉に関する

 専門知識がある人間を採用する」

という内容は盛り込まれていません。

つまり、今まで同様、虐待に関する知識もない、

素人である自治体職員が、児相に勤務する、という点が改善しないということです。

この点は、各自治体が児相職員の採用枠を作ればよい訳で、

出来ないことではないはずです。

そして、児相職員が専門家ではない事こそ、判断ミスを起こす

大きな原因となっているはずです。

 

また、骨子の中には

「児童福祉司の研修は介入機能に重点」

ともあります。私も児童福祉司の研修を充実させることは

必要だと考えていますが、当然のことながら、子どもを家庭に帰すための

支援も重要です。

子どもの命を救うために、子どもを保護することは大事ですが、

自立するまで施設で生活させることが子どもの幸せではありません。

 

そして、児相が子どもを強制的に保護するようになればなるほど、

「児童相談所に子どもを拉致された」

「誘拐された」

「監禁された」

といった、ネットの中での声も高まってゆくに違いありません。

そうした情報に、振り回され、児相を「ブラック」だと

本当に信じている親御さんもいるのです。

 

児相は子どもを守るために、強制的に子どもを保護する必要があります。

その為には、「拉致」「誘拐」などという情報が広まらないように

しなくてはならないと私は思います。

児相の機能と権限。その必要性をもっと広く、国民に

理解してもらう方法も検討すべきだと思います。

 

 

 

12年前の乳児死亡 傷害致死容疑で義理の父親を逮捕~児童相談センター通告受けるも認定せず~

2018年11月10日

12年前に東京都新宿区で生後11か月の桜井亜衣ちゃんが死亡した事件で、

警視庁が義理の父親を傷害致死容疑で逮捕しました。

 

その後の報道によると、2006年6月に

東京都児童相談センターは、母親から子どもの面倒を見られない、

との相談を受け、亜衣ちゃんを乳児院に一時保護し、

同年12月15日に一時帰宅させ、28日に正式に解除としました。

その直後、事件は起きました。

そして当時、病院から、「虐待の疑いがある」と

通告を受けたにも関わらず、亜衣ちゃんがなくなった為、

支援の必要がなくなった、という理由で虐待と認定しませんでした。

つまり、検証もされていない、ということです。

しかも、児童相談センターは、「対応は適切だった」

と発表しています。

 

なぜ、「適切だった」と言ってしまうのでしょうか。

救えたかもしれない命です。

 

リスク要因は確実にありました。

義理の父親である。

加えて、乳児であるにも関わらず、

半年間も親から離れての生活をしていた。

離れていた分、愛着の問題は発生します。

つまりは、子どもが親になつかない、ということです。

 

児童相談所は、親が自発的に

「子どもを預かって欲しい」

と相談してきて子どもを預った場合には、

親が「子どもを帰して欲しい」と言って来たら

子どもを家に帰すのが通常です。

それは、児童相談所が親との信頼関係を重視するからです。

 

ですが、虐待のリスクがあれば、親がどれだけ

子どもを帰して欲しいと言っても、帰さないことは出来ます。

その権限が児童相談所にはあるのですから。

 

児童相談センターは「対応は適切だった」と言っていますが、

適切であったのなら、なぜ事件は起きたのでしょうか。

調査の中で、虐待のリスクが見抜けなかったのは

明らかに調査、判断ミスです。

小池都知事のコメントの中に、

「きちんと手順を踏んだ」

ともありますが形だけ手順を踏めばよいという訳ではありません。

実際、警視庁は、日常的に虐待があったことを

疑っているのです。

 

病院からの通告はきちんと虐待と認定すべきでした。

そして、虐待死亡事例として、検証すべきでした。

虐待死亡事例なのですから。

児童相談所は何を見落とし、何を間違えたのか。

これからでも、やるべきです。

そして公表すべきです。

今後、職員が同じ間違いを起こさないよう、

全国にも検証結果を発表すべきです。

でなければ、虐待死はなくなりません。

 

今月は児童虐待防止月間。

児童相談所の努力が望まれます。

 

 

 

 

東京都「LINE」で児童虐待相談 全国初

2018年11月01日

東京都が児童虐待防止月間である11月、

LINEでの児童虐待相談の窓口を開設しました。

http://www.news24.jp/nnn/news162118522.html

これは、東京都からの申し入れではなく、

LINEからの提案で行われるものです。

 

通告はためらわれるし、電話すること自体、

ハードルが高い、という人は、たくさんいます。

だから、LINEなら相談出来る、という人は必ずいて、

件数は増えるのではないかと思われます。

 

重要なのは今回の結果をきちんと東京都が公表することです。

今回の2週間でどれだけの相談があったのか、その件数。

そして、その中で警察や児童相談所の関わりが必要な

深刻な虐待は何件あったのか。

今までの、児童相談所への通報と比較したデータも公表して欲しいです。

その結果、LINE相談窓口を設ける事で、

どんな成果が出せるのか。

LINE相談窓口で相談を受け、児童相談所につなぐ必要がない

相談がかなりの数あって、児童相談所の負担が減る結果につながるのか。

児童虐待の早期発見につながるのか。

 

ただ「やりました」だけでは意味がありません。

児童虐待防止に、どんな方法が効果があるのか、

検証し、結果を公表し、さらに新たな方法を検討することが重要です。

 

LINEでの相談窓口開設には必ず意味があるはずです。

だからこそ、公表して欲しいと思います。

 

そして役所は自前でどうにかしようとせず、

今後もこうした民間の技術を取り入れていって欲しいと思います。

 

児童相談所虐待サイン見逃す 女児重症

2018年10月09日

愛知県一宮市児童相談センターが虐待の疑いの通報が入ったにも関わらず、

対応せずに2か月後に3歳の女の子が腹部に重傷を負い

入院していたことが分かりました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36250120Z01C18A0CN0000/

 

当初の通報で、児童相談所が子どもを保護しなかったのは、

怪我の程度が軽微で、母親とも話が出来ていたから、との報道もあります。

 

前回のブログで、目黒の船戸結愛ちゃんの虐待死検証報告から、

さらに児童相談所の問題点について書きました。

 

やはり大きな問題は、児童相談所が子どもを強制的に保護出来る

権限を持ちながら、親との信頼関係を結べ、と言われる点です。

 

愛知の児童相談センターの担当職員も、親との関係を優先したのでしょう。

話が出来るから。

必要があれば指導出来る。

そう思って、それ以上深く踏み込まない児童福祉司はいます。

そして、その担当児童福祉司の判断が本当に正しいのかどうか、

そのチェック機能がないのも児童相談所の問題です。

判断は、児童福祉司個人の裁量に委ねられ、誰もチェックはしないのです。

船戸結愛ちゃんの事件でも、香川の伝え方に問題があったにせよ、

東京の品川児童相談所がチェック機能を働かせていれば、

事件は防げたかもしれないのです。

 

児童虐待件数は過去最高。

以前から書いている通り、児童虐待に関する知識がない

自治体職員が児童相談所で

「児童福祉司」として専門家として働くことは

もはや許されることではありません。

 

児童虐待を増やさない為には

児童相談所の構造上の問題を解決することが必要です。

個々の事件の検証も必要ですが、

児童相談所という組織を変える必要があるのです。

 

 

目黒虐待死事件 検証報告 専門委「あぜんとした」 児相問題点再検証

2018年10月05日

目黒で5歳の女の子、船戸 結愛ちゃんが両親の虐待によって

亡くなってしまった事件の検証報告が発表されました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00000532-san-soci

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6298938

 

ヤフーニュースには、専門委が「あぜんとした」

とあります。

私も驚きました。

 

香川は2度、結愛ちゃんを一時保護しておきながら

リスクアセスメントシートを作成していなかった。

また危険度を中程度から変更しなかった。

東京への転居を理由に、指導措置を解除していた。

東京への移管に際しても、虐待の証拠となる写真も送っておらず、

東京が危険性を認識出来なかった、などの問題点が指摘されています。

また、香川は、2度結愛ちゃんを一時保護しながら

「怪我の時期が特定できない」という理由で家裁に

施設入所の申し立てをしませんでした。

病院から、「施設入所が必要」との訴えがあったのにも関わらず、です。

 

香川の児相は反論しているそうです。

反論の余地があるとは思えないですが。

しかも人手不足を理由の一つにしているのも理解出来ません。

 

香川県の児童相談所に非があるのは明らかです。

責任は重いと言えるでしょう。

リスクアセスメントシートを作成しなかったのは、

手引き違反と指摘されており、お役所にありがちな「怠慢」だったかもしれません。

ですが、リスクアセスメントシートを、作成していたとしても、

香川の方針は変わらなかったように私は思います。

香川の児相は、そもそも、結愛ちゃんの家庭の

虐待を、深刻、と判断していなかったのではないでしょうか。

だから、家庭裁判所に結愛ちゃんの施設入所の申し立てをしなかった。

それはつまり、強制的な親子分離は必要ない、と判断した、ということです。

だからこそ、東京の品川児童相談所に虐待の深刻度が

伝わらず、香川の児相は事件後の取材に

「こんなことになるとは思わなかった」

と平然と答えたのではないでしょうか。

 

香川の責任は重いと言えますが、

それでも、東京の品川児相が、今までの経緯から

虐待の深刻度に気付くことは出来たはずだ、と私は思います。

転居も、虐待のレッテルから逃れるためであり、

転居を機に虐待が再発する可能性が高い、と

考えることは出来たはずです。

 

それでも、品川児相は、2度の家庭訪問で、

母親に拒否され、結愛ちゃんの姿を見ることなく、帰ってしまいました。

その点は品川児相の判断ミスです。

結果、事件は起きてしまったのです。

 

こうした香川と東京の児童相談所の対応に問題が

生じた原因には、児童相談所の構造上の問題があります。

 

児童相談所は子どもを親の許可なく強制的に保護する権限が

ある一方で、虐待する親と信頼関係を作れ、と言われます。

この矛盾する役割を児童相談所が担わなければならない為に、

子どもの安全が優先されない場合があるのも事実です。

 

香川の児相が結愛ちゃんを施設に入れようとしなかったのは

親が拒否したからに違いなく、

それは親との関係を優先したからに違いありません。

親が強硬に反対するから、子どもを施設に入れない。

どこの児童相談所でもありがちなことです。

 

国は、現認出来ない子どもは原則立ち入り、

という方針を出しましたが、そもそも児童相談所は

立ち入り権限を持っています。

目黒の事件でも、母親が玄関を開けてくれたのなら

その場で児童相談所職員は強制的に家に入ることは出来たのです。

それでも入らなかったはやはり親との関係を優先したからです。

 

原則立ち入りを実現する為には、子どもの

姿を現認出来ない場合は、その場で児童相談所の

職員が110番し、警察官に来てもらい、

警察官と一緒に子どもの姿を確認する、

などのルール作りが必要です。

今までも権限があったのに、立ち入りして来なかった児相が、

国が方針を出したから、とやるようになるとは思えます。

警察のと全件共有も役割分担が不明確で、十分とは言えなません。

警察も情報だけもらっても何をしたらよいか

分からなくて困るでしょう。

 

そして児童福祉司の増員も解決にはつながりません。

現在、多くの自治体において、児童福祉司は自治体の職員でしかないのです。

児童福祉司は資格名ではなく職名に過ぎません。

児童相談所は自治体職員が配属される職場の一つに過ぎないのです。

 

つまり、児童虐待に関する知識が全くない素人や、

児童相談所で働きたくないと思っている人間が

子どもの命に関わる重要な判断を行っている、ということです。

だから判断ミスが起こるのです。

 

私が勤めていた間も、その後も、児童相談所の職員は

増え続けました。それでも児童虐待は増え続けています。

児童虐待件数は過去最悪の3万件を超えました。

今までと同じようにただ人手を増やすだけでは、何も変わりません。

 

児童相談所を本当に子どもを救える組織にするには、

児童相談所の構造的な問題を解決することが必要です。

まずは、子どもの安全を絶対的に優先する虐待対策チームと

親との関係作りに徹する指導チームに分けることが必要です。

 

そして職員採用も、児童相談所職員採用にすべきであって、

その後の育成にも時間をかける必要があります。

児童相談所というのは極めて特殊な職場であって、

虐待に関する知識があったり、相談経験があるだけでは

十分ではありません。

家庭裁判所職員や、国税専門官のように、

採用後の育成に時間をかけるべきなのです。

 

そしてそもそも、児童相談所が児童虐待の専門機関ではない

ということも大きな問題です。

 

今後、虐待死をなくす為に、児童虐待を減らすためには、

今まで繰り返した来た対処療法ではなく、

児童相談所の構造的問題を根本的に解決する、

という覚悟が国には必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週刊新潮「私が施されたセックス・カウンセリング」臨床心理学の権威 長谷川博一氏の裏の顔

2018年10月01日

先週発売の週刊新潮10月4日号に

カウンセラーとして著名な長谷川博一さんが

クライアントである女性と性的関係を持っていた、

という記事が載りました。

 

 

 

 

 

オンライン記事がないので、PDFですみません。

記事全文はこちらです。

 

長谷川博一氏 記事

ツイッターでは少し話題になっているようです。

 

記事内容は、カウンセラーであり、作家の柳美里さんや

女優の東 ちづるさんなどの著名人のカウンセリングを行い、

著書も多数ある、長谷川 博一さんが

クライアントの家を訪問したり、ホテルに一緒に泊まり、

セックスをしていた、というものです。

長谷川さんは今も、岐阜県にある

「こころぎふ臨床心理センター」

のセンター長を務め、カウンセリングを続けています。

 

事実であれば、カウンセラーとして

許されないのは当然のことです。

クライアントがカウンセラーに疑似恋愛感情を抱くのは

よくあることであり、陽性転移というものです。

だからこそ、カウンセラーは十分注意し、

本当の恋愛感情ではないことに気付かせることも重要なのです。

 

実は、記事の中に出て来る被害者の女性の1人は

私が相談をお受けした方です。

長谷川さんと性的関係を持った後に、

症状が悪化し、とても苦しくなったのだけれど、

長谷川さんは彼女からの連絡を一切拒絶、

電話は着信拒否、メールの返信も来なくなり、

余計に苦しくなってのご相談でした。

被害女性はずっと泣いていて、でもご相談当初は

まだ、長谷川さんから「君は特別だ」

「(性行為をしたのは)あなたの為」

など言われたのを信じていて、

どうにかして、また彼に会いたい、元の関係に戻りたい

とおっしゃっていました。

 

私は、被害女性の言っていることは嘘には思えなかったので、

記事にもありますが、

「他のクライアントにも同じことをしていると思う」

と伝えました。その後、やはり長谷川さんが

他の女性にも同じことをしていたのが分かり、記事になったのです。

 

長谷川さんの方は記者に対し、

自分自身が10代の頃に性被害があり、

フラッシュバックが起きて、訳が分からなくなった、

と言ったそうです。

解離(記憶が飛んだりすること)

が起きていたのかも、とも。

 

私がご相談を受けた女性には、長谷川さんは

謝罪もしています。

認めたようなものだと思います。

そして、信じがたいですが、フラッシュバックで

記憶が飛んでしまったのであれば、

日常生活でも記憶が飛ぶ、という症状は

起こっている可能性があり、

カウンセリングが出来るはずものありません。

 

長谷川さんの主張、フラッシュバックが起きた、

というのが本当であれば、長谷川さんはカウンセラーを辞め、

ご自身の治療に取り組むべきです。

そして、同様の被害に遭っている女性が他にいないか

とても心配です。

講談社 ベビモフ に犬山紙子さんとの対談が掲載されています。ご覧下さい。

2018年09月03日

目黒の5歳女児虐待死事件を受け、

講談社の子育てサイト「ベビモフ」に

犬山紙子さんとの対談が乗りました。

内容は児童虐待についてです。

https://babymofu.tokyo/_tags/%EF%BC%83わたしたちでもできること

全3回です。

ぜひ、ご覧ください!

生後8か月の女児、真冬のトイレに放置 両足に凍傷を負わせた疑い 24歳母親逮捕

2018年08月15日

また、虐待に関する事件が起きてしまいました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180814/k10011576511000.html

http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/08/14/02_.html

 

埼玉の草加市で生後8か月の女の子を真冬のトイレに約20時間放置し、

凍傷を負わせた疑いで24歳の母親が逮捕されました。

 

女の子は服は着せられず、オムツだけで、

足元から首までをポリ袋に入れられ、首元を締め付けられていたそうです。

その為、左足の指を切断する、という重い凍傷を負ったそうです。

さらに全身に20か所以上の骨折の痕があったそうです。

体重は生後4か月程度。栄養不足で意識障害の症状も。

本当に痛ましい事件です。

 

母親は「汚れるのが嫌だった」と言っているそうです。

子どもが部屋を汚すのに耐えられない、というお母さん、

私もたくさん出逢って来ました。

児童相談所で働いている時、

子どもが部屋を汚すのが嫌だから、保育園帰って来た後は、

子ども用の布団の上から動いちゃいけない、と

命令していたお母さんもいました。

子どもは保護しました。

子どもが部屋を汚すことに耐えられないお母さんに

子育ては出来ません。

 

さらに、この事件の母親は「子どもが可愛いと思えなかった」

とも言っているそうです。

当然、子どもを保護すべきです。

 

この事件も、児童相談所は事件以前から

この家庭に関わっていたそうです。

若年でシングルマザー。乳児と幼児の子どもがいる。

関わるべき家庭です。

 

児童相談所が関わっていながら、なぜ事件は防げなかったのでしょうか。

母親は児童相談所を拒否していなかった、と報道にあります。

母親の、「子どもが可愛いと思えない」という気持を聞き出せなかったのでしょうか。

あるいは、聞いていたのに、大丈夫だと判断したのでしょうか。

いずれにせよ、問題です。

 

児童相談所長は「残念です」「遺憾です」などのコメントを

発表していますが、残念、で済ませられては困ります。

児童相談所が関わっていながら、母親は日常的に虐待を繰り返していたのですから。

それを発見出来なかったのは、児童相談所のミスとしか言えません。

 

児童相談所がどの様に関わっていて、どのような判断ミスをしたのか、

きちんと発表すべきです。

その失敗を、全国の児童相談所が学び、繰り返さないようにすべきです。

でなければ、同じような事件は起こってしまいます。

「個人情報」を使った児童相談所の閉鎖性。

この点をどうにかしなくてはならないと思うのです。

 

7月31日毎日新聞「論点」に記事が載りました。

2018年08月08日

7月31日、少し前になりますが、毎日新聞に記事が載りました。
記事にある通り、児童相談所は、親と敵対しても子どもを守る事に徹する、
保護部隊、つまり初動チームと、
親との信頼関係を作る、親支援部隊と分けなければ、
子どもを救えるようにならないと思います。
当然ながら、親と敵対することを嫌がらない、
人材を集めることも重要です。
保護の必要性を見極める力がある人材を集めることも重要です。
そして、近所で閉め出されている子や、虐待が疑われ、
すぐにでも安全を確認して欲しい子どもを見かけたら、
ぜひ100番して欲しいと思います。
児童相談所は、すぐには動きません。
虐待通報の189もすぐには動きません。
急ぐ場合は、警察に通報をお願いしたいです。

前にブログに書きましたが、
犬山紙子さんや真鍋かをりさん達の
「#こどものいのちはこどものもの」
の活動のお手伝いをしています。
どうやったら虐待死がなくなるのか、一緒に頑張ってゆきます。

本日21時から、アメバTVの番組、アメバプライムに生出演します。

2018年07月31日

本日21時からテレビ朝日系のインターネットニュース

アメバプライムに生出演します。

児童虐待問題について、犬山 紙子さんとの対談です。

 

先月、上田晋也さんのサタデージャーナルという番組で、

タレントの真鍋かをりさんとご一緒させて頂いた関係で

犬山 紙子さん、真鍋 かをりさん、福田 萌さん、

坂本 美雨さん、ファンタジスダさくらださんたちの

#こどものいのちはこどものもの

という虐待防止チームの活動をお手伝いすることになりました。

 

活動については、またご報告いたします。

今晩のアメバプライム、ぜひご覧ください!

 

 

 

バズフィードにインタビュー記事が載りました。

2018年07月01日

目黒の5歳の女の子の虐待死事件を受け、

バズフィードにインタビュー記事が載りました。

https://www.buzzfeed.com/jp/akikokobayashi/hitogotojyanai5?utm_term=.iaWwo73wb7#.lxq5Dn95Bn

 

ヤフーニュースにもなりました!

 

昨日は、上田晋也のサタデージャーナルが放映されました。

タレントの真鍋かをりさんとご一緒しました。

そして夜、「池上彰のニュースそうだったのか」でも

コメントが放映されました。

 

今回の事件を受け、多くの方が、

児童虐待を無くす取り組み

そして児童相談所を変えるための取り組みを続けてゆきたい、

と考えてくれています。

私も、一緒に頑張りたいと思います。