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山脇由貴子心理オフィス

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「児童相談所に子どもをさらわれた」お父さん、お母さんのお悩み

2016年10月18日

「児童相談所に子どもをとられてしまった」

そんなご相談が増えて来ています。

児童相談所で働いている時にも
「児童相談所に子どもをさらわれた」
「誘拐された」
「拉致された」
そんなネットへの書き込みは目にしていました。

なぜ、「さらわれた」と思われてしまうのか。
児童相談所から離れ、悩んでいるお母さんやお父さんのお話を聞く立場となり、
その原因は何なのかを改めて考えています。

一番大きいのは、児童相談所側の説明不足なのではないかと思っています。
「きちんと説明している」
児童相談所の方は言うでしょう。
でも、いきなり子どもを連れて行かれたお父さん、お母さんにしてみれば。

「なぜ、子どもが連れて行かれたのかが分からない」
自分達の、一体何がいけなかったのだろう?

「子どもがどんな生活をしているのかが分からない」
「今、子どもがどんな気持ちでいるのか分からない」
そして、子どもに会わせてもらえない。連絡を取る手段がない。
元気にしている、日課に沿った、規則正しい生活をしている。
勉強もきちんとしている。
そう、説明はされるけれど。

実際、児童相談所に保護された子どもが、どんな1日を送っているのか、
それは明らかにされていません。勉強の内容も分かりません。

そしてお父さん、お母さんには、児童相談所が何をしているのか、
これからどんな風に進んでいくのかが分からない。
「調査している」
と言われても、どんな調査なのかが分からない。
そして、自分達が何をすればいいのか、
どうすれば子どもを帰してもらえるのかが分からない。
ただ毎日、児童相談所からの連絡を待つしかない。
こちらから、児童相談所に電話を入れても、
担当者は不在ばかりで連絡がつかない。

子どもは、いつまで帰って来ないのか。
いつまで学校を休ませなくてはならないのか。
学校に、お友達にはなんて説明したらいい?
ご近所にだって、親戚にだって。
「児童相談所にいきなり連れて行かれた」
なんて、相談できる人は限られています。
どうしたらいいのかなんて、誰も分かりません。

児童相談所には、親の同意がなくても子どもを保護出来る権限があります。
厚生労働省も、今までは「原則、親か子どもの同意が必要」
だった指針を「同意が望ましい」と変更しました。
それは子どもを虐待から守るために、必要であり、重要なことです。

でも、お父さん、お母さんに納得してもらえる説明は必要だと思うのです。
それは、児童相談所で働いていた人間としての反省も含めて。
児童相談所は、なぜ子どもを保護したのか。
これから何をどんな風に進めてゆくのか。
子どもを帰してもらうためには、お父さん、お母さんは何をすればよいのか。

納得し切れないお父さん、お母さんもきっといるでしょう。
それは当然です。
だからこそ、丁寧な説明が必要なのだと思うのです。

そして、重要なのは、児童相談所の透明性。
何が起こっているのか、どんな議論がされているのか、どんな風に仕事は進められているのか。
子どもはどんな毎日を、どんな気持ちで送っているのか。
子どもが生活する、一時保護所とは、どんな所か。
そして、子ども、家族に関する決定は、誰が、どんな風に決めるのか。

「児童相談所が関わったのには、家族にとって、意味があった」
そんな風に思ってもらえる場所に、児童相談所はならなくてはならないと思うのです。

9月に発売した本、『児童相談所が子供を殺す』について、
「児童相談所の子ども狩り」「拉致・誘拐」について書かれていない、
との感想を頂いております。

今後、児童相談所はどう変わるべきか。その事と合わせ、
考えていかなくてはならないと思っています。