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山脇由貴子心理オフィス

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いじめと小4男児死亡事件を考える

2015年10月29日

10月27日、いじめに関する調査結果が発表されました。
もともと、いじめに関して実数など出るはずがないとは
ずっと思っていましたが、今回の結果で一番気になったのは、
ネットいじめの少なさでした。
現代のいじめはネットいじめが主流となっているのに、
とても実数とは思えない少なさ。

2006年、『教室の悪魔』といういじめに関する本を出版しました。
きっかけは、その年にいじめを原因とした子どもの自殺が相次いだことでした。
そして当時マスコミは「いじめられる側に問題がある」
などと言っていました。

私は、児童相談所で多くの子どもに出会う中、
子ども社会のいじめが減るどころか増え続け、
そして深刻化している事を実感していました。

それなのに、マスコミはなぜ、いじめられている子が
さらに追い詰められるようなコメントをするのか。
それは、大人が子ども社会のいじめの実態を知らないからだと思いました。
だから、子ども達の声を聞いている大人として、
いじめの実態を伝えようと思いました。

私は本の中で、いじめは「心のウィルス」だと書いています。
いじめというウィルスが、子ども達の心に感染してしまう。
だからいじめに対して、一番無力なのは子どもなのだ、とも。
一旦いじめがスタートすると、子ども達は集団ヒステリー状態になります。
善と悪は逆転してしまいます。
だから子どもは「楽しそうに」いじめをしているように見える。

加害者を擁護する訳ではありません。
でも、いじめは起こってしまう。
そして誰もが、自分は被害者になりたくないと思う。
だから、自分の身を守るために、加害者でいるしかない。
参加するしかない。

だからこそ、大人がいじめを解決し、子どもを救ってあげなくてはならない。
そう、思うのです。

「どうしていじめるのか、加害者の側の理由を知ることが大事」
私の見たニュースでは、そうコメントがされていました。
でも私は加害者の側の理由を知ることが、いじめの解決には
つながらないと思うのです。
何の理由がなくても、いじめは起こってしまうから。

もう一つ、どうしても気になったのが、
日野市の小学校4年生の死亡事件でした。
ネットの中では「自殺というのはおかしい」
という議論がされていますが、
私はその点についてはコメントは控えます。

気になったのは、「学校関係者」のコメントでした。
「いじめはなかった」
即答していました。
即答して欲しくなかった。

小学4年生の男の子が亡くなって、
もしかしたら自殺かもしれない。
学校という、子どもにとってとても重要な場所で、
彼には悩みは本当に何一つなかったのか。
すぐに答えられる事ではないと感じました。
いじめがなかったならそれでよい。
そういう問題ではないから。

明日は埼玉の杉戸町で、いじめに関する講演をしてきます。
子どもの安全を守るため、子どもを救うため、
これからもがんばり続けたいと思います。