office yamawaki

山脇由貴子心理オフィス

〒104-0061 中央区銀座8-17-5 アイオス銀座

営業時間:12:00~19:00(最終予約) (土日も予約可)

電話番号:03-3248-8813

ホームプロフィールブログ

ブログ

不幸な結婚、辛い子育てをしない為に~プチ家出を繰り返す娘さん~

2017年05月01日

相談にいらしたのは、高校生の娘さんのお母さんでした。
娘さんがプチ家出を繰り返していて、困っているのだそうです。
以前に1度、プチ家出中におまわりさんに補導され、
その時、「家に帰りたくない」と言い続けた事で、
児童相談所に保護された事があるのだそうです。
その時はお母さんと娘さんと、児童相談所で話し合いをして
娘さんは家に帰って来たのだそうですが・・・

「その時、児童相談所の人に、
 『次に保護になったら施設に行く事になります』
 って言われたので・・・本当に施設に行く事に
 なってしまうのではなってしまうんじゃないかって
 心配でたまらないんです。
お母さんは続けました。
「その時、担当の児童福祉司の人が娘に、
 『必ずまた来てね』って何度も言っていましたし・・・」

困った事や苦しい事があったら、来てね。
それは私も児童相談所で働いた時には子どもに言っていましたが、
児童相談所は来ない方が良い所であるのは間違いありません。
それなのに、「必ずまた来てね」はどうなのか、と私も思います。

娘さんがプチ家出を繰り返しているのはお母さんの細かさが原因のようでした。
「時間を守らないんです。学校から帰って来るのが遅いので、
 思わず、何度も学校に電話を入れてしまったり。
 部屋の掃除もしないので、娘がいない間に掃除をすると
 すごく怒るんです。でも、とにかく、虫がわきそうなくらい汚いので・・・
 それに見覚えのないものが部屋にあったりもして・・・」

お母さんはきれい好きで几帳面。それが娘さんには耐えられないようなのは、
お母さんも気づいていました。
「でも、病院の予約をしているのに、時間になっても帰って来ないから
 病院に迷惑をかけたら困ると思って娘に何度も電話してしまいます。
 その日にやらなきゃいけない事はすぐに忘れてしまうので、
 メモにも書かせるようにして・・・それも嫌がっていました。」
お母さんは言いました。
「私、どうしたらいいんでしょう?」

私は言いました。
「心配かもしれませんが、放っておくようにしましょう。
 お母さんは我慢するのが大変かもしれませんけれど」
「でも、自分ではきちんと出来ない子なんです」
私は続けました。
「だからこそ、です。このままでは自分で何も出来ない大人になってしまいます。
 だから、お母さんは辛くても放っておいて、約束を破ったりした
 責任は娘さん自身に負わせるようにしましょう。
 娘さん自身が『困る』ことが大事なんです。
 それに、今までと同じ事をしていたら、娘さんはまた家出してしまいます。」

子どもが困るようなことは避けたい。
親としては当然そう思います。
でも足元の小さな石を全部取り除いてあげて、
歩きやすい平坦な道を歩き続けるままでは子どもは大人になれません。
挫折して、自分の力で立ち上がる力を身につけなくては。

「やってみます」
お母さんはそうおっしゃいました。
とはいえ、人は簡単には変われません。
お母さんはしばらくは不安になるとメールを下さり、
日によっては1日60通のメールを送って来たリしていましたが、
ずいぶん強くなりました。
心配ばかりしていた時よりも、元気になった!とご自分でおっしゃって下さいました。

子どもを自立させるって難しいですよね。
でも、親としてすべてをやってあげてしまうのは、
逆に子どもの成長を妨げてしまいます。
ちょっと辛くても、子ども自身が「困る」って体験、重要なんです。