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山脇由貴子心理オフィス

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不登校のお子さんのお母さんのお悩み~7日欠席すると虐待を疑われる、そして役所のルール~

2016年12月08日

不登校のお子さんのお悩み相談もお受けしています。
お母さんやお父さんがご希望されれば、
お子さんの不登校の原因や心の状態について、
学校や教育委員会にご説明に伺う事もあります。

学校や教育委員会の受け止めや対応は様々です。
当然、お子さんにはいじめや友人関係の悩み、お勉強面の不安など、
学校に行かれない理由があります。
学校に行かれていない自分にも悩んでいて、心の状態は決して良くありません。
なので、ゆっくり、学校に行かれるようにステップを踏ませてあげて欲しい、
という事をお願いするのですが・・・

お子さんの心の状態を理解し、配慮して下さる学校、教育委員会もあります。
けれど、全く理解してくれない教育委員会もあるのです。
お母さんと一緒に、23区内のある教育委員会に相談に行った時のお話です。

お子さんの心の状態は良くなく、お勉強面でも自信を失っている状態なので、
自信を取り戻すまで待ってあげて欲しい。本人なりに頑張る、と言っている。
そう説明した直後、教育委員会の人に言われました。
「無理ですね」
お勉強面の遅れを取り戻し、自信を取り戻すなんて無理だ、と断言されたのです。

その後の話し合いは不毛でした。
義務教育なんだから、親には子どもを学校に行かせる義務がある。
義務教育期間中の不登校は、子どもの将来にマイナスになるのはデータが出ている。
だから親は子どもを学校に行かせなくてはいけない。

そして、子どもが学校を7日間休むと学校は教育委員会に「通告」しなくてはならない。
教育委員会は、休んでいる理由が適切ではないと判断したら、親に対して相応の措置をする。
それは、法令で決まっている。
ロボットのように淡々と説明されました。
さすがお役所。

そして、学校が通告しなくてはならない理由は・・・
「安否確認が出来ずに殺されていた子どもがいたから」
「埋められていた子どもがいたから」

言葉を失いました。
子どもが7日学校に行かれないと親は、子どもを殺した、埋めた、と疑われるのです。

なんて子育てがしにくい国になったんだろう。
そう、思いました。

なので、安否確認のために、子どもが嫌がっても、無理にでも
親は学校に連れて行かなくてはならない、と言われました。
そして校長と面談しなくてはならない、と。

「嫌がる子どもを無理にでも連れて行かなくてはならないんですか?」
そう質問すると、
「そうです」
やはり断言されました。

子どもの気持ちは関係ない。そう言われたのと同じです。

この国で、一体誰が子どもの為、ということを考えているのでしょう。
そして学校に行かれない子どもの気持ち、
悩んでいるお母さんの気持ちに、誰が配慮してくれるのでしょう。

相談に行ったお母さんは絶望してしまいました。
ただ、その後の学校との話し合いで、お子さんはフリースクールに通う、
ということで納得しては頂けましたが・・・

子どもの安否確認は大事です。悲しい虐待死の事件は実際に起こっています。
安否確認は大事。
でも、それはお役所のルール、言葉の上だけの事だと感じました。
実際には教育委員会は子どもの安否確認が出来なければ、
子ども家庭支援センターや、児童相談所に通告するのです。
けれど児童相談所は学校に安否確認をして欲しいとお願いする。
そこから始まるのは押し付け合い。
結局、誰も本当に子どもの事は心配してはいない。
だから虐待死は防げない。

そして「安否確認」の為に、学校に行かれない子どもと
悩んでいるお母さんの心を傷つける。

この国は、これからもっと子育てがしにくくなるのでしょうか。