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山脇由貴子心理オフィス

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今まで出会った女性たちの悩みの克服 不幸な結婚 辛い子育てをしない為に

2016年01月07日

今まで、児童相談所で出逢った女性たちは、
みなさん、結婚に失敗した、子育てが辛い、と
悩んでいる女性ばかりでした。

これからは、みなさん自身が不幸な結婚、
辛い子育てをしないために、
どうやって一緒に悩みを克服したかを
ご紹介したいと思います。

*個人情報には十分配慮してあります。

ある女性は、大恋愛の末、高校卒業直後に結婚、男の子を出産しました。
ところが、大恋愛をした旦那さんはお金遣いが荒く、
借金を繰り返し、その為、1年で離婚。
彼女は若くしてシングルマザーとなりました。

必死に働かなくてはならなかったけれど、
子どもは可愛くて、子どもが小さいうちは、
子育てを楽しんでいました。

ところが、子どもが小学校に上がった頃から、
万引きをするようになったのです。
学校でも、友だちに乱暴するなど
トラブルが絶えず、お母さんは頻繁に呼び出されました。
万引きしたお店に謝罪に行き、
学校で子どもがけがをさせてしまった子の保護者に謝罪に行き、
仕事にも支障が出始め、
そんな毎日に疲れて、彼女は相談にやって来ました。

お母さんは言いました。
「不思議でならないんです。家では、お手伝いもするし、
 とっても良い子で、いう事をきかないなんて全くないんです。
 私と仲もとっても良くて」
確かに、お母さんと子どもはとても仲が良く、
子どもはお母さんが大好きで、お母さんも子どもが大好きで、
それは本当のことでした。

では、なぜこの子は盗みを繰り返し、問題を起こし続けているのだろう?
その疑問を謎を解かなくてはならない。
それが私の課題となりました。

お子さんの心理テストを一通りし、
原因が見え始めた所で
お母さん自身がどのように育って来たかを丁寧にお聞きし、
お母さんの了解を得て、お母さん自身の心理テストも
させて頂きました。

お母さんは、とても苦労されて来た方でした。
ご実家が経済的に厳しかった為、
高校時代は必死にバイトし、バイト代の全額を
生活費としてご両親に渡していました。

その頃から、お母さんは「人のため」
に生きることが習慣になりました。
自分のことを大切にするのがとても苦手になりました。

なので、仕事であっても人の分まで働いてしまう。
困っている人がいると放っておけない。
自分を犠牲にしてでも助けてあげたくなる。

だから家に帰るとくたくたで、
そんなお母さんを癒やしてくれるのが
子どもだったのです。

子どもは、無意識に気づいていたのです。
「僕が、お母さんを癒やしてあげなきゃ」

だから、お母さんは「外で頑張る」。
子どもは「家で頑張る」。

人というのは、一か所で無理に頑張ると、
他の場所で頑張ることが出来ません。
お子さんはお家で頑張っている無理が
学校で爆発してしまっていたのです。

そして、盗みの問題については
お子さんはお母さんが自分を愛してくれているのは
わかっていたけれど、
「他の人ばっかりじゃなくて、もっと僕を見て」
と訴えていたのです。

その説明をすると、お母さんはずいぶん泣いて、
そして言いました。
「かわいそうな事をしてしまった」
私は言いました。
「かわいそうなんじゃないですよ。
 お子さんは優しすぎるんですね。
 そしてお母さんは頑張りすぎたんですね」

原因が分かって、楽になった、とお母さんは言いました。
そう、人って、苦しみの原因が分かるだけで
楽になるのです。

仕事をすぐに減らすことは出来ない、という
お母さんのために、
お子さんの心の中の愛情の器を満たす
お手伝いをするために、
お子さんだけにしばらく週1回、
児童相談所に通ってもらいました。

「時間はかかるかもしれないけれど
 一緒に頑張りましょうね」
私がそう言った時のお母さんの笑顔は忘れられません。

時間はかかりました。
でも、私とお母さんの目標は
「少しでも減ればいい」
という目標でしたから、
お母さんも頑張り続けてくれました。

そして、お別れ出来る日がやって来ました。
お別れは、いつだって寂しいけれど、
私と縁が切れるのは良いことですから。
笑顔でお別れしました。

今どうしてるかな。
時々、考えます。