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山脇由貴子心理オフィス

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児童相談所に子どもが保護されてしまったお父さん、お母さんのお悩み~親子分離が必要と判断されて・・・でも、東京都は私立高校の費用も負担してくれる~

2017年07月21日

さて、前回の続きです。

高校生の娘の携帯を見る、娘の部屋に入る、
という事が虐待だ、と児童相談所に判断され、
親子分離が必要、とされてしまったご家族のお話です。

お父さん、お母さんは児童相談所にずっと、
「養護施設入所の承諾書にサインをして欲しい」
と言われ続けて来ましたが、
サインはしませんでした。
つまり、娘さんを養護施設に入れる事、
親から離れての生活には承諾出来ない、
という意志を示し続けました。

もちろん、いくら思春期、反抗期と言えども、
娘さん自身が、親から離れたい、
という気持ちを持ってしまった事にはショックを受け、
そして自分達の子育てに、間違っていた所があるのだろう、
と反省はしています。

けれど、
子どもの携帯電話を見る、
子どもの部屋に勝手に入る。
それが虐待であり、強制的な親子分離が必要。
その児童相談所の判断に、ご両親は納得が行かなかったのです。

以前のブログにも書きましたが、
仮に児童相談所が
「施設入所に承諾しないのなら、裁判になりますよ」
と言ったとしても、不安になる必要はないのです。

裁判ではなくて、家庭裁判所の審判。
つまりは、児童相談所が家庭裁判所に判断を委ねる、
という事なのですから、児童相談所に親が訴えられる、
という訳ではないのです。

という事で、ご両親は家庭裁判所の判断に委ねる事に決めたのです。

で、ここからは、さらに驚きの事実です。

前回書いた通り、娘さんは私立高校に通っています。
保証人の変更を、勝手にされてしまった事は
前回書いた通りですが・・・

今、私立高校に通うお子さんを
児童相談所が施設に入れた場合、
その私立高校の費用は親は負担する必要がないのです。
つまり、東京都が学費の全てを払ってくれるのです。

これって、すごい事じゃないですか?
例えばですが、子どもが思春期、反抗期に入り、
親のことがうざい、と思い、家を出たいと思う。
どんな家庭にもありがちな事ですよね。

その時に、子どもがどうしても家を出たい、
親と一緒にいたくない、と児童相談所に駆け込むと、
親から離れられて、そして私立高校に通い続けることも出来る、
という事になるのです。

私が児童相談所で働いている頃は、私立高校の費用を
東京都が負担する、というのは、まれなことでした。
だから、子どもは家を離れる決断をすると、
都立高校に編入しなくてはならない、という
子どもにとって、大きなハードルがありました。

でも、今は違うのです。
これって、逆に考えてもすごい事です。
例えば、親が、
「子どもは嫌いじゃないけど、反抗ばかりするし、
 私立高校の学費を払うのも大変だし、
 高校卒業まで、誰か預かってくれないかしら?」
と思ったとして。
子どもも、家から離れたいと思っていたとして。

児童相談所に相談すれば、子どもが高校卒業まで、
児童相談所が子どもを施設に入れてくれ、
私立高校の学費まで負担してくれる、という事になるかも、なのです。
子どもを寮に入れた、と考えれば、離れての生活も
苦痛ではないはずです。
だって、休みの日には子どもは家に帰って来れるのですから。

これって、東京都が都民の税金を使ってまで、
助けてあげるべき子どもでしょうか?
「忙しい」はずの児童相談所の仕事でしょうか。

疑問です。