児童相談所虐待サイン見逃す 女児重症
愛知県一宮市児童相談センターが虐待の疑いの通報が入ったにも関わらず、
対応せずに2か月後に3歳の女の子が腹部に重傷を負い
入院していたことが分かりました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36250120Z01C18A0CN0000/
当初の通報で、児童相談所が子どもを保護しなかったのは、
怪我の程度が軽微で、母親とも話が出来ていたから、との報道もあります。
前回のブログで、目黒の船戸結愛ちゃんの虐待死検証報告から、
さらに児童相談所の問題点について書きました。
やはり大きな問題は、児童相談所が子どもを強制的に保護出来る
権限を持ちながら、親との信頼関係を結べ、と言われる点です。
愛知の児童相談センターの担当職員も、親との関係を優先したのでしょう。
話が出来るから。
必要があれば指導出来る。
そう思って、それ以上深く踏み込まない児童福祉司はいます。
そして、その担当児童福祉司の判断が本当に正しいのかどうか、
そのチェック機能がないのも児童相談所の問題です。
判断は、児童福祉司個人の裁量に委ねられ、誰もチェックはしないのです。
船戸結愛ちゃんの事件でも、香川の伝え方に問題があったにせよ、
東京の品川児童相談所がチェック機能を働かせていれば、
事件は防げたかもしれないのです。
児童虐待件数は過去最高。
以前から書いている通り、児童虐待に関する知識がない
自治体職員が児童相談所で
「児童福祉司」として専門家として働くことは
もはや許されることではありません。
児童虐待を増やさない為には
児童相談所の構造上の問題を解決することが必要です。
個々の事件の検証も必要ですが、
児童相談所という組織を変える必要があるのです。