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山脇由貴子心理オフィス

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全国初、児童虐待で検事研修~性的虐待と司法面接~

2017年10月03日

増加する児童虐待への対応強化の為、最高裁と法務省が、
初めて、検事を対象とする研修を開いた事が報道されました。
「増加する難事件「児童虐待」 密室で証拠少なく…検事の捜査能力向上狙い、法務省と最高検が検事研修」
http://www.sankei.com/affairs/news/170925/afr1709250025-n1.html

その後、産経新聞で、「司法面接」について、記事が載りました。
「無罪相次ぐ児童虐待 切り札は「司法面接」 子供の心を開く“魔法のアプローチ”とは」
http://www.sankei.com/premium/news/171001/prm1710010018-n1.html

司法面接とは、英語のフォレンジック・インタビューを訳した言葉です。
被害者である子どもの負担を減らす為、辛い体験について聞くのは
1回だけにするのが目的です。

私も、児童相談所で働いていた時は、たくさんの性的虐待を受けた
女の子達に会って来ました。
加害者は、お母さんの内縁の夫や恋人、義理の父親、
実の父親もいました。

当然、被害について聞かなくてはなりませんでした。
東京の児童相談所の中では、かなり前から、
この司法面接の研修が行われており、
主に児童心理司、つまり心理職がこの聞き取りをしていました。

私が担当していた子の中には、警察と検察での
事情聴取を受けた子もいました。
今から10年ほど前なので、当時は本当にひどかったです。

警察で何度も事情聴取され。そして現場検証。
さらに検察庁に何度も呼ばれ、事情聴取。
何度も同じことを聞かれているうちに、子どもの記憶は
当然混乱し、前回の聴取と違うことを言ってしまう事は
何度もありました。
その時の担当検事は、「前回と言っていることが違う!」
と子どもに向かって怒ってしまう人でした。

私は全ての聴取に立ち合いましたが、大人でも耐えられないな、と思いました。
この制度を本当になんとかしなければ。
ずっと思って来た事だったので、
検事さん達が、専門知識を得て、子どもの聞き取りを
1回だけで済ませられるようになったら、本当に良い事だと思います。

ですが、特に性的虐待は立件されるのは本当に氷山の一角です。
被害にあった子ども達は、被害届を出したがらないのです。

その理由は、まず、逆恨みが怖いから。
そして、悲しい事ですが、お母さんが望まないから。
娘への性的虐待が発覚しても、離婚しない、別れない。
そんなお母さんは実際にいるのです。
そして、性的虐待の被害を告白した子どもの多くは、
後悔し続けるのです。

私のせいで家族を滅茶苦茶にしてしまった。
家族を壊してしまった。
言わなければ良かった。
私さえ、我慢していれば。

そう思ってしまう事への心のケアこそ、
最も重要と言えます。

司法面接制度が整うと並行して、
子どもの心のケアの制度も整う事が必要だと思います。