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山脇由貴子心理オフィス

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埼玉16歳少年河川敷遺体事件~人間の暴力~

2016年08月27日

埼玉で、16歳の少年が殺されて、河原に埋められていたという痛ましい事件が起きてしまいました。
加害者の中には、中学生もいた事に、衝撃を受けた方も多いと思います。

どうして子どもが人を殺すのか。
誰もが抱く疑問だと思います。
そして、どうしてこんな残酷なことが起きてしまうのか。
ひどい暴力を振るう子達にも前に働いて児童相談所では
たくさん出会って来ました。

こうした、集団リンチはいじめの心理構造と共通しています。
人間の暴力というのは必ずエスカレートします。
そしてその時の心理は集団ヒステリー状態です。
善と悪が逆転してしまうのです。
いじめる人間、暴力を振るう人間は自分のしていることに
正当な理由があるかのような錯覚を抱くのです。

暴力は、人に快感を抱かせます。
残念ですが、楽しくなってしまうのです。
だからいじめでも、子ども達は、楽しそうにいじめを行っているように見えるのです。
判断力が狂っているから。

そして加害者の少年たちは、殺そうとは思っていなかったと思います。
子どもというのは幼くて、浅はかだから、
「このくらいで死ぬはずがないだろう」
と思っているのです。
いつだって、自分達のしていることを
「このくらいのこと」
と過小評価してしまうのです。

石などで殴り続け、被害者の少年がけいれんして泡を吹き出した時、
加害者の少年たちは川に顔をつけた。
なぜそんなことをしたのか。
致命傷を負わせようとしたようにも思えます。

ですが私は違うと思うのです。
加害者の少年たちはパニックに陥ったのではないでしょうか。
頭の中にあったのは、
「やばい、どうにかしなきゃ」
だからと言って川に顔をつけるなんて。
考えられないことです。
どうしたら良いか分からなかったのだと思います。
近くに水道があったら、水道の水をかけたのかもしれません。
そして今回の事件では、近くに川があった。

全ては推測です。間違っているのかもしれません。
ですが
「怖くなって逃げた」
という少年たちの言葉から、私は殺意は感じられませんでした。

幼過ぎる。浅はかすぎる。

大人は、何が出来るのでしょうか。
わが子を犯罪者にしたくない。
全ての親が願い、そして不安を抱いていることです。

テレビではタレントのコメンテーターが、
「誰かにSOSを出せなかったのか」
とコメントしていました。

何度も書いていますが、子どもは大人に助けを求めません。
頼りたい、と思える大人がいないから。

大人に出来ることは、大人には、子どもを守りたい、という気持ちがあり、
守る力がある、という姿を見せること。
少なくとも、その為に頑張っている姿を見せること。
そして、「加害者にしない」という意味でも子どもを守ること。
それは、環境を作るということが一番最初に出来ることです。
道徳教育ではなく、
人を傷つけるのは悪いこと。それはもう子ども達は知っています。
知っているけど、やってしまうことがある。
それが子どもだから。
だから大人が必死で子どもを守る。
それしかないのだと思います。

被害者のお子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。