大阪 乳児揺さぶり重症事件~揺さぶられっ子症候群~
大阪で、生後3か月の赤ちゃんを揺さぶって、重傷を負わせたという事件が起こりました。
実は、とっても多いんです。
揺さぶられっ子症候群。
シェイクンベイビーシンドロームとも呼ばれています。
昔は虐待とはされていませんでしたが、
今は虐待として知られています。
乳幼児突然死も、かなりの割合で虐待が含まれているという事も知られるようになりました。
今回の大阪の事件は、数か月前にも頭部に骨折していた、との事で
日常的に虐待されていたのではないか、と報道されています。
ですが、揺さぶられっ子症候群の中には、
本当に、あやすつもりで、遊びのつもりで、
赤ちゃんを揺さぶったり、高い高いしていて、
赤ちゃんの頭の中で出血が起こってしまう、という事もあります。
どの程度の力で、赤ちゃんが怪我をするのか、
知らない親御さん、とても多いのです。
赤ちゃんの頭って、ものすごく柔らかいので。
バギーをすごいスピードで走らせる事で、頭蓋内に出血が起こることもあります。
以前働いていた、児童相談所では揺さぶられっこ症候群の赤ちゃんに
たくさん出会いましたが、多くのお父さんお母さんは
「原因が分からない」
と言っていました。
最終的に原因が分からない事も多かったです。
育児に関して、ネットで調べるお母さんも増えました。
それは一つの手段ではあるけれど、
やはり丁寧に子育てについて、赤ちゃんの成長について
教えてあげる人は必要だと思うのです。
虐待も事故も防ぐためには。
今回の大阪の事件も、両親は虐待を否認しているとの事。
真偽は分かりませんが、少なくとも、全治1年、という怪我はかなり重いですね。
後遺症が残らない事を祈ります。