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山脇由貴子心理オフィス

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子どもにゲームをやめさせる方法~ゲーム依存と「ダメ」という言葉の効果~

2016年02月09日

「うちの子、ゲームばっかりしていて、『やめなさい』って言ってもやめないんです」

多くのお母さんに共通する悩みです。
私も以前、児童相談所でたくさんのお母さんからこの悩みを聞いてきました。

そうなんです。
どれだけ「やめなさい」と言っても「ダメ」と言っても、
子どもはなかなかゲームをやめないんです。

だからお母さん達はとっても困っているのです。

児童相談所で出逢ったあるお母さんは、中学生の息子さんの事で悩んでいました。
「何度言ってもゲームを止めないし、夜中までゲームしていて
 遅刻したり学校を休んだりするようになったので、私、電源抜いたんです。そしたら・・・」
息子さんは暴れたんだそうです。すごい勢いで。
でも、彼は、今までお母さんに激しく反発することもなく、
学校でも問題はない、むしろおとなしい男の子でした。

実は私は、カウンセリングでも講演会でも、心理学的に、
禁止の言葉は子育てと教育において、効果は薄い、とお話ししています。
車道に飛び出した子に「ダメ!」と言ったら立ち止まります。
心理学の実験でも、高い所から重たいものが落ちてくる
その真下にいる人に「危ない!」と言ったら立ち止まります。
ではなんて言えばいいのでしょう。
車道に飛び出してしまった子には「こっちおいで!」
上から重いものが落ちてくる人には「走れ!」「逃げろ!」
前にもブログには書きましたが、人というのは、具体的行動を教えないと
行動を修正出来ないんですね。

ではゲームをやめない子にはどうしたら良いか。私はお母さん達に提案しています。
「もっと、楽しいことを与えれば、自然にやめると思います。
 それも、出来ればお父さんやお母さん、家族で一緒に出来ることにして下さい」

「難しいです。一緒に出来ることなんてなかなか・・・」
「お母さん、大事なのは、何をやるかじゃなくて、誰とやるかです。
 好きな人とやれば何でも楽しいはずです。
 だから、お子さんとの間に、そういう関係をもう一度作りましょう。」
それでもお母さんがなかなか一緒に出来る事が思いつかない時は、
私はお子さんと一緒にゲームをすることを提案します。

私自身、ありました。児童相談所に通って来てくれる子と、一緒にゲームをした経験が。
中学生の男の子でしたが、持ってきてくれたのは「バイオハザード」という
ものすごく怖いゲーム。とてもじゃないけど、怖がりの私には出来ない、と
最初は思いましたが、せっかく一緒にやろうと持って来てくれたので、
挑戦してみたのです。

さっそくお子さんと一緒にゲームをし始めたお父さんは言ってくれました。
「なんか、部屋に引きこもってゲームばっかりしてた息子が、
 部屋から出て来てゲームの点数の話を始めたり。
 内容はゲームの事なんですけど、会話が増えたっていうか・・・」
素晴らしい。

そしてゲーム初体験ながらも、中学生の息子さんと「ワンピース」という
ゲームを始めたお母さんもいました。
戦うのではなく、2人で協力して、敵を倒すゲーム。
お母さんは「へたくそ!」とか息子に言われながらも、
教えてもらい、頑張って続けました。
ある日、2人で一緒に出来る所が一通り終わり、息子さんはせっせと
無料ダウンロードをしましたが、無料ダウンロード出来たのは
すべて1人でしか出来ないものでした。
その時、息子さんは言ったそうです。
「もう1人でしか出来ない所しかないから、このゲーム売ろうかな」
素晴らしい。お母さんも言ってくれました。
「なんか、嬉しかったです」

そうなんです。私も、とっても怖いゲームが楽しかったのは、
中学生の男の子と「怖いね」「怖いね」とキャーキャー言いながら一緒に騒ぎ、
どちらかがトイレに行こうとすると「ちょっと1人にしないでよ!怖いから」
と騒ぎ。それが楽しかったのです。

子どもがゲームをやめないことでお悩みのお母さんたち。
お父さんやお母さんが子どもに歩み寄ってみて、一緒にゲームをしてみて、
お子さんが「1人でやるより一緒にやった方が楽しいや」と思ってくれたら、
これは大きな前進です。
「ダメ」「やめさない」と言うよりも効果はあるはず。
ぜひ、試してみてはどうでしょうか?

でも、つくづく思うのですが、1日に出来る回数が制限されているゲームとか、
開発できないものでしょうか。
3回やったら、もう開けない。「続きは明日!」
とソフト自体に制限がかかっている。
そんなゲームがあれば、お父さんお母さんは喜ぶと思うのです。
そして、子どもだって、明日のゲームを今より楽しみに出来ると思うのです。
甘いかな・・・