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山脇由貴子心理オフィス

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発達障害とIQ 診断名って何だろう。

2015年12月04日

「発達障害って増えてるんでしょうか?」
と、記者の方からや講演会でよく聞かれます。

発達障害と診断されたお子さんの人数は
確実に増えていると思います。
でも、それなら昔は発達障害の子は
いなかったのでしょうか?

昔から、もちろんいたのだと思います。
でも私の通っていた中学校には、
今でいう特別支援学級はなく、
ダウン症の子も同じ教室にいたし、
今思うと、あの子は発達障害だったのかな?
と思う子も同じクラスで勉強していました。

発達障害と診断されるお子さんが増えているのには、
一つには「診断名」が増えた、という事が関係しています。
発達障害に分類される診断名は
私が19年間児童相談所で働いている間も
年々増えていました。
すると当然、当てはまるお子さんも増える訳で・・・

診断名ってなんだろう、ってよく考えます。
1人のお子さんが何か所か病院に行くと
全部診断名が違っていたりします。
お母さんやお父さんは混乱します。
「どれを信じたらいいの?」

そしてそもそも、病院というのは診断名をつける所。
今は発達障害ではありませんが、
「適応障害」
という診断もあって、
これは文字通り、学校や職場など
生活の中で「適応出来ていない」ということ。
適応できていないだけで「障害」かあ・・・
もちろん、何かの理由で診断書が必要な時などは
とっても助かるのですが。

児童相談所で働いている時、
「うちの子は発達障害なんじゃないかみて欲しい」
という相談はたくさんありました。
そして
「普通学級ではやってゆけないと言われたので」
という相談もたくさんありました。

子ども達のIQを測るのも私の仕事の一つでした。
発達障害かも?とお母さんが思ったお子さん、
普通学級でやってゆけないと言われたお子さんたちの
IQを測っているうち、不思議なことが見えてきました。

発達障害と診断され、普通学級でやってゆけないと言われた
お子さんの中にはむしろIQが高い子もいる。
やや低めの子もいる。

IQつまり知能指数というのは
90~110が普通範囲と言われています。
高い分にはいいのでは?と思いますが、
IQ130の子が普通学級では難しいと言われてしまうのです。
それは動きが多すぎるとか、乱暴だとか、
集中出来ないから、という理由なのですが。
実際IQ130あると普通学級の勉強は
簡単過ぎて集中出来ないという子もいました。

そしてさらに問題なのは・・・
東京都では「知的障害」はIQ75以下、とされています。
不思議です。
普通範囲はIQ90から110.
でも知的障害はIQ75以下。
ではIQ75~90の子は?
この範囲は境界知と言われます。

今、少なくとも私が見てきた
東京の小中学校は、IQ80では
普通学級ではやってゆけません。
でも特別支援学級には入れない。
知的障害ではないから。
じゃあ、どこに行けばいいのでしょう?

情緒障害児学級などが通う場所と
なるのですが、こちらは常に満員で
なかなか通えない。
行き場がない。

何より問題なのは、IQ80って
十分社会で自立してゆけるのです。
なのに、義務教育の期間だけ
「普通ではない」と言われてしまう。
これって、子どもも、お母さんも
傷つけてしまいますよね。
どうにかしたい問題です。

発達障害の診断に話を戻します。
発達障害か同課の判断をする仕事をしていて、
最終的に診断名って重要じゃないと感じました。

もちろん、診断してもらうことで
お母さんが、「私の育て方の問題じゃなかった」
と安心出来るのはとても大切なことです。

でも子どもにどう接したらよいか、
という殊には診断名って重要じゃないと思うのです。

大事なのはお母さんの見ている子どもの姿。
どう接したらよいか、それはやっぱり
お母さんが子どもを見て、判断するのが
一番正しいのだと思うのです。
診断名に振り回されずに。

でも「ヒント」が欲しい時はたくさんあります。
その時は専門家に頼った方が良いとは思います。
だから信頼出来る、相談出来る人を
持っておくのは大事。

病院によって診断名が違う、
お医者さんによって言うことが違う、
専門の相談機関によっても言うことが違う、
と悩んでいるお母さんたち、
何より、自分が見ているお子さんの姿を
信じて下さいね。