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山脇由貴子心理オフィス

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相模原市児童相談所、少女を全裸に。一時保護所って。

2015年12月15日

昨日、相模原市の児童相談所で保護している少女8人を
全裸にして持ち物検査をしたというニュースが流れました。

相模原市の児童相談所は見学に行ったことがあり、
一生懸命子どものことを考えて一時保護所を作っている
印象を受けたので、驚きました。

そもそも、一時保護所って、どんな所なのか。
知らない方も多いと思います。

一時保護所は文字通り、子どもを一時的に預かる場所です。
その理由はさまざま。

代表的なのは、虐待を受けていて、
家にいると被害に遭うため、避難の必要がある子。
一方で、いわゆる非行少年、非行少女、
つまりは悪いことを繰り返している子も
一時保護所にやってきます。
落ち着きがなく動き回ってしまう
発達障害の子もいます。

色々な子がいる。
そういう子たちをまとめなくてはならない。
そうなると、ルールが厳しくなる。

私がいた東京都の児童相談所の一時保護所も
子どもへの対応について非難の報道が流れた時がありました。
その時は、
「職員がいつも怒鳴っている」とか
「ルールを破ると壁に向かってひたすら書写」
「ルールを破ると体育館をマラソン100周」
などについて、子どもが不満を抱いた
という内容でした。

今回の相模原市は、子ども同士が連絡先を交換するのを
危惧しての持ち物検査だったと報道されていました。
東京もそうでした。
保護所を出た後、子ども同士が連絡を取り合うのは
避けなくてはならない。
でも、今はSNSを使えば、
連絡先を知らなくても、見つけ出すのは簡単なのですが。

全裸にして持ち物検査。
それは確かにやりすぎだろうとは思いました。
でも、東京の一時保護所はすべての私物の持ち込みが
禁じられています。

財布も。
携帯も。
洋服も。
下着も。

子ども達は一時保護所に入る日に
持ち物をすべて預け、下着から着替えなくてはなりません。

そして毎日のスケジュールはきっちり決まっています。
勉強、運動の他、掃除、洗濯もあります。
自由時間に出来ることも
限られています。
おしゃべりは原則禁止です。

どうなんだろう。
ずっと思っていました。

家にいるのが苦しい子たちの避難場所として。
非行の子だって、自分を変えたいと思って欲しい。
その気持ちの転換の場所として。

一時保護所に来たことで
良い方に変われた子もいました。
良い方に変われた親御さんもいました。

でも、残念なことに、
「家に帰るのは嫌だけど、
 保護所にいるのはもっと嫌だから」
と、家に帰る選択をした子もいました。

ルールが厳しいのには理由があります。
それは、現場にいた人間だからこそ、
理解もしています。
でも、相模原市の児童相談所のニュースが
物語っているように、
子どもが嫌なことを「イヤ」と言えない、
自己主張すらできないルールなんて
あってはいけないと思うのです。
これは、相模原市だけの問題ではなく。

一時的に家を離れた方が良い子が。
長期的に家を離れなくてはならない子が。

ああ、ここに来て良かったと思える場所。
やっぱり大人って頼れるんだ、と思える場所。

家では味わえなかった
安全と穏やかさと楽しさを
感じられる場所。

一時保護所は、児童相談所はそういう場所で
なくてはならないと思うのです。
危険にさらされている子どもたちの
最後の砦として。

これは批判ではなく、
現場にいる時、思いを遂げきれなかった人間の
反省です。

外部の人間となった今こそ、
私に何が出来るのか。
どうしたら児童相談所は変わっていけるのか。
それを今、考えています。