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山脇由貴子心理オフィス

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続いてしまう虐待事件 京都、大阪、秋田。

2016年06月22日

虐待に関する事件が続いています。
いじめに気付くチェックリストの後半がまだですが、
今日はまた虐待について書きたいと思います。

6月20日京都で、父親が息子2人を虐待した、という報道がありました。
父親が暴力を振るったのは、息子がお金を盗ったから。
「子どもが悪いことをしたから殴る」
虐待のきっかけとして、非常に多い理由です。
「痛い目に遭わせないと分からない」
暴力を振るう親は言うのです。

前にもブログで書きましたが、子どもの盗みの原因には、
愛情の問題が関わっている事が大半です。
「お腹が空いて我慢できなくて万引きした」
「食べるものがなくて、お父さんのお財布からお金を盗んだ」
そんな子ども達に、私はたくさん出会って来ました。
そして、これも以前にも書きましたが、愛情を求める気持ちが、
お金を求める気持ちに置き換えられて感じられる事もあります。
お金が欲しい訳じゃない。本当は愛して欲しい。
けれど、子ども自身、愛を求めていることには気づいていない。
何かを渇望している感じだけが常に心を襲う。
何かで自分を満たしたい。
子どもによってはお金に。空腹に。物欲に。置き換えられて感じられるのです。

けれど、親は「悪いことをしたから」と子どもを叩く。
子どもの愛情を求める気持ちはさらに強まってゆきます。
同時に、親の愛を諦める気持ちも出始め、自暴自棄にもなってゆきます。
「自分なってどうなっても構わない」
その気持ちが盗みをエスカレートさせ、
そして親の虐待もエスカレートしていってしまうのです。
一番の問題は、盗みの原因こそが、虐待にあった、という事に
親が気づけないということです。
そして、この事件は、学校が児童相談所に相談していました。
もっと早く、児童相談所は関われなかったのでしょうか。

秋田市では、お母さんが子どもを育てられない、と理由で、
養護施設に入っていた女の子が、施設からの一時帰宅中にお母さんに殺害された、
という事件が起こりました。
お母さんも自殺を図ったので、無理心中です。
養護施設に入っている子どもが、家に一時帰宅する、というのは
全国的に児童相談所の判断で行われていることです。
事件について秋田県の子育て支援課長がコメントしました。
「予測困難だった」
確かに、施設にいる子どもと親の交流や、外泊中の様子だけで、
事件を予測するのは困難だったと思います。
でも、「困難だった」で片づけられる事ではありません。
なぜ、予測できなかったのか。なぜ予測できないようなシステムしか、
今の児童相談所は持たないのか。
それを考え、何が失敗の原因だったのかを、発表しなくてはなりません。
これは、秋田の問題だけではありません。

大阪では、2月に車のエアバックで圧迫死した赤ちゃんの
運転していたお母さんから覚醒剤反応が出たと報道されました。
これも、虐待です。
覚醒剤を使用しているお母さんが、赤ちゃんを車に乗せて運転する。
恐ろしい事態です。お母さんに、悪意はなかったでしょうけれど。
正常な判断は出来ていなかったかもしれません。

児童福祉法改正案が通り、東京の児童相談所は、23区に設置される方針が出されました。
現在都内に児童相談所は11か所。倍以上に増える事になります。

けれど、数が増えれば問題は解決されるのでしょうか。
ずっと疑問に思っていることです。
児童相談所の職員は、年々増え続けています。けれど虐待は無くらない。
虐待に関し、通報しやすいシステムを作り、通報は激増し続けているけれど、
虐待は無くならない。
その根本の原因に、厚生労働省は、児童相談所は気づいているのでしょうか。

考えなくてはならない問題です。子どもを救うために。