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山脇由貴子心理オフィス

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75%の里親委託率の達成 都道府県に求めず 厚労省専門委が要領案

2018年02月02日

厚労省は、昨年7月31日、虐待を受けた子どもの乳幼児は

原則施設入所停止、里親委託率を75%とする方針を出しました。

https://www.mainichi.jp/articles/20170801/k00/00m/040/119000c

 

ですが、専門員会の検討によって出された要領案は、

75%という数値目標の達成は求めない、という内容となりました。

以下の記事は、現実の施設入所と里親委託率が表にされており、

とても分かりやすいです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201802/CK2018020102000132.html

厚労省が数値目標を出した時にも、非現実的、とブログに書きました。

施設入所率が80%を超えるのが現状なのに、

それをいきなり、里親委託と逆転させるなんて。

無茶としか思えません。現場を知っている人間としては。

当然、現場からの反発があっての結果です。

前に、ブログにも書きましたが、

児童相談所が預かる、虐待を受けて育った子どもは、

色々な課題を抱えているからです。

大人への不信が強くて、暴れたりする子もいます。

発達が遅れ気味の子もいます。

里親さんに委託しても、里親さんとの関係が出来ず、

あるいは里親さんが疲弊してしまい

「やっぱり、育てられません」

と言ってくることもあるのです。

でも、それは里親さんが悪いのはでなく、

それほど、育てるのが大変な子ども達だ、という事なのです。

だから児童相談所も里親委託に慎重になります。

その状況で、75%の委託率なんて、達成出来るはずのない目標。

そしてやっぱり達成を求めず、という結論。

これで、この数値目標は完全に形骸化しました。

 

現場を知らない人が方針を出すから、

実現不可能な方針が出される。

結果、現場は何も変わらない。

いつまで、繰り返されるのでしょう。

必要なのは、大変な子どもを育てられるように

里親さんを支えるシステムを作ること。

そして里親さんを育てるシステムを作ること。

それが十分に出来ないまま、委託率を上げるなんて

出来るはずがないのに。

本当に、虐待を受けた子どもの75%を里親委託したら、

子どもと里親さんを傷つけてしまうだけです。

 

この国は、本当に子どもの幸せを考えているのでしょうか。