愛知 小学生女児誘拐事件を考える ~子どもとインターネット~
愛知県の小学生の女の子が、男性2人に東京に連れ去られた、という事件が起きました。
男性2人が20歳と18歳という若さにも驚きましたが、
事件前、被害に遭った女の子とLINEでやり取りしていた、と
報道されていました。
また、起きてしまった・・・と感じてしまいました。
子どもとインターネットについては、以前ブログにも書きましたし、
講演会では必ず話しているテーマです。
子どもって、大人に優しくされると嬉しくなってしまうんですよね。
見知らぬ相手であっても。
そして、「私だけは、危ないめには遭わない、大丈夫」
という自信を何故か持っています。
だから、ネットで知り合った人に会いに行ってしまうんですよね。
熊野の講演会では、性的虐待について話しました。
性的虐待だけでなく、家庭に居心地の悪さを感じた子どもが
以前よりも簡単に家出するようになっています。
それは、ネットで、家出しても泊めてくれる大人を見つけるから。
そして、行先のない子はやはりネットで援助交際の相手を見つけられるから。
風俗で働く場所を見つけられるから。
今後もその実数を把握するのはとても難しい事です。
でも、確実に増えています。
中高生の女の子が風俗店の狭い待合スペースで寝泊まりし、
置いてあるお菓子を食べながら、時々コンビニでおにぎりを買って
生活する。
東京の繁華街では、中学生が風俗にスカウトされるのです。
恐ろしい事です。
そして、子どもに携帯電話を持たせる事で、親御さんの感覚も変化して来ています。
以前、警察官の方が言っていたのですが、
プチ家出中の高校生の女の子を補導し、親に連絡を入れた所、
「あ、大丈夫ですよ、携帯で連絡取れますから」
と、お母さんに言われたとか。
これも何か違う気がします。
かと言って、子どもに携帯を持たせない、というのはもう不可能です。
携帯を持っていなければ、スマホを持っていなければ、
子どもはいじめられてしまう時代です。
親にとっても、子どもとの連絡手段として、携帯は必須です。
携帯電話、インターネットは子どもの安全を守る為のものだけれど。
子どもを危険にもさらしている。
考え続けなくてはならない問題です。