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山脇由貴子心理オフィス

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2016年7月

お母さんの夏休みのお悩み~大事なのは「日常」をキープすること~

2016年07月25日

夏休みが始まりましたね。
電車や街で子どもを連れているお父さん、お母さんの姿をよく見かけるようになりました。

子どもにとっては嬉しい夏休みなのですが、意外に、夏休みが憂鬱なお母さんって多いのです。
以前働いていた児童相談所でも
「夏休みが憂鬱」
というお母さんはたくさんいました。

「宿題をなかなかやろうとしない」
「生活リズムが乱れて、夜遅くまで起きている」
これは、あらゆるお母さんのお悩みと言って良いでしょう。
でも、私が出逢って来たお母さん達のお悩みは少し違いました。

中学生の男の子のお母さんのお悩みです。
「とにかく、朝早く出て行って、夜遅くまで帰って来ないんです。
 どこで何しているのかも分からなくって」
お母さんは大きくため息をつきます。
「『部活だ』って言うんですけど、確かめると実際には部活のない日だったり。
 部活のスケジュールはもらっているんですけど
 『急にLINEで連絡が入ったから』
 って言われると、嘘だとも決め付けられないし・・・」
一度出掛けてしまうと、携帯も出ないのだそうなのです。
確かに、子どもって、都合の悪い時、携帯出ないですよね。

小学校2年生の男の子のお母さんも同じような悩みを抱えていました。
「出掛けないように言っていても、朝、窓から抜け出すんです。
 年上の子達との付き合いもあるので、どこで何してるんだか・・・」
悪いことをしているんじゃないか、お母さんはとても心配していました。
「近くのゲームセンターには子どもの写真を持って行って、
 『入れないようにして下さい』ってお願いしているんですけど・・・」
なかなか、そうはしてくれないんだそうです。
確かに、子どもと言ってもお客さんですものね。

そして、お子さんが女の子だと、お母さん達は
犯罪に巻き込まれるとか、悪い男と付き合っているのではないか、
とさらに心配します。
そうなんですよね。子どもが崩れる、つまり非行への扉を開けてしまうのは
夏休みにも多いんです。

そして、SNSが広まってしまった今、昔とは違う悩みを抱えるお母さんも増えました。
「お母さん同士でインスタとか、フェイスブックをチェックし合っているので、
 子どもをどこに連れて行ったか、すぐに知られてしまうんです。
 だから、中途半端な所には連れて行けなくて・・・
 海外旅行している写真なんかをアップしているお母さんを見ると
 うちも、連れて行かなきゃって思ってしまって・・・」
「それは、大変ですよね。」
私は言いました。気にしなければいいのに。そんなわけにはいかないのは分かりますから。

夏休み。子どもは学校がないから嬉しいけれど、
お母さんにすると、子どもは退屈しているから構ってあげなきゃいけない、
どこかに連れて行かなきゃいけない。
それも大変ですが、子どもが1日中、どこで何をしているのか分からないのも心配です。
「家でまったく食事をしないので、どこで何を食べているのかも分からなくて」
そんな、中学生の娘さんを持つお母さんもいました。

夏休みで大切なのは、「日常」をキープすることです。
私はそう、お伝えして来ました。
夏休みは色んな所に連れて行ってもらえるから、楽しくて仕方がない。
お母さんが一日中遊んでくれるから楽しい。
これは、日常ではないので、子どもにとって、学校がない事が楽しい事とイコールになってしまうのです。
だから夏休みが楽しいのは最初のうちだけで、徐々に子どもが学校のないことに
「退屈」することが大事なことなのです。
だから特別なことはしてあげる必要はなくて、
むしろ、お母さんは普段通りに生活して良いと思うのです。
家族で出かける事はあった方が良いですが、
それも、無理のない範囲が大事です。

一日中、外で遊びまわってしまう子を管理するのは大変なことです。
そういう時には、お母さん同士のネットワークで、誰と一緒に、どこにいるか
お母さん達が連絡を取り合えると安心材料が増えます。

宿題をなかなかやろうとしない。夜遅くまで起きている。
これは、子どもとしては当然のことなので、
あまり悩まなくて大丈夫です。
「早く学校始まらないかな」
子どもがそう思えることが一番大事です。

とはいえ、お母さん同士のSNSのつながりは、お互いの日常が見えてしまうので、
お母さんにとってはストレスですよね。

私は、アップする写真は日常の写真で十分です、とお話してきました。
お家の中で一緒にお菓子を作っている。
近所に一緒にお買い物に行く。
その姿が「楽しそう」であれば、親子にとっては十分、自慢になることです。

難しいとは思いますが、お母さんにとっても、お子さんにとっても、
普段と変わらない夏休みを過ごせると良いな、と思います。

大阪 乳児揺さぶり重症事件~揺さぶられっ子症候群~

2016年07月10日

大阪で、生後3か月の赤ちゃんを揺さぶって、重傷を負わせたという事件が起こりました。

実は、とっても多いんです。
揺さぶられっ子症候群。
シェイクンベイビーシンドロームとも呼ばれています。
昔は虐待とはされていませんでしたが、
今は虐待として知られています。
乳幼児突然死も、かなりの割合で虐待が含まれているという事も知られるようになりました。

今回の大阪の事件は、数か月前にも頭部に骨折していた、との事で
日常的に虐待されていたのではないか、と報道されています。

ですが、揺さぶられっ子症候群の中には、
本当に、あやすつもりで、遊びのつもりで、
赤ちゃんを揺さぶったり、高い高いしていて、
赤ちゃんの頭の中で出血が起こってしまう、という事もあります。

どの程度の力で、赤ちゃんが怪我をするのか、
知らない親御さん、とても多いのです。
赤ちゃんの頭って、ものすごく柔らかいので。

バギーをすごいスピードで走らせる事で、頭蓋内に出血が起こることもあります。
以前働いていた、児童相談所では揺さぶられっこ症候群の赤ちゃんに
たくさん出会いましたが、多くのお父さんお母さんは
「原因が分からない」
と言っていました。
最終的に原因が分からない事も多かったです。

育児に関して、ネットで調べるお母さんも増えました。
それは一つの手段ではあるけれど、
やはり丁寧に子育てについて、赤ちゃんの成長について
教えてあげる人は必要だと思うのです。
虐待も事故も防ぐためには。

今回の大阪の事件も、両親は虐待を否認しているとの事。
真偽は分かりませんが、少なくとも、全治1年、という怪我はかなり重いですね。
後遺症が残らない事を祈ります。

千葉鴨川 無理心中事件、大阪2歳女児虐待事件~相談出来ない子育ての悩み~

2016年07月05日

千葉県で起こってしまった無理心中事件は衝撃でした。
周囲にサーファーたちのいる所で、お母さんが子どもを刺してしまった。
そして、報道によれば、夫も一緒だったとか・・・
無理心中事件の多くは「変わった様子はなかった」と周囲の人達がコメントします。
そして、その原因は明確にはならない事が多いです。
でも、お母さんは相当に追い詰められ、そして夫にも相談出来なかったのでしょう。
お母さんの心の中に、何が起こっていたのか。
その解明は必須です。ですが、虐待以上に、原因は分からないままに終わってしまう。
お母さん達はどんな理由で、精神的に追い詰められてしまうのか。
その理由を解明し、どうしたら救済出来るのかを見つけ出す事が、
虐待や無理心中を減らす事につながるはずです。

あるお母さんは言いました。
「子育てについて、悩んでいたけれど、どこに相談して良いか分かりませんでした」
そう思っているお母さんはとても多いです。
公的な相談機関に、相談する事を恥ずかしい、と思っている人も。
子育てがうまく行っていないという事は、
自分が母親失格なのでは、と思ってしまうお母さんも。
日本はまだまだ、「母親の育て方の問題」が重視されてしまうからです。

お母さんが子育てに悩む理由は様々です。
子育ての仕方が分からない。
どうしても子どもを愛せない。可愛いと思えない。

一番重要なのは、お母さん自身が、自分の悩みの原因が分かっていない事です。
今は、多くのお母さんはインターネットで情報を集めようとします。
もちろん、それも一つの解決手段です。
けれど、悪い情報も見つけてしまうし、間違った情報も混ざってします。
なので、さらに悩んでしまうお母さんも多いのです。
やっぱり、私自身に問題があるのかも・・・
うちの子は発達障害なのかも・・・

子育ての悩みの原因は思いもよらない所にあるものです。
例えば、夫婦関係が悪いこと。
お父さんがお母さんの悪口を子どもに言う。
お父さんとお母さんの子育てに関する考えが全く違う。
お母さんもお父さんも、親に愛された記憶がない。
お母さんやお父さん自身が自分の親とうまく行っていない。

お母さん、お父さんの抱えている問題を解決する事こそ、
子どもを愛せる事、子育ての悩みを無くすことにつながるのだと思います。

大阪では、18歳の父親が、2歳の女の子を虐待して逮捕された事件が報道されました。

赤ちゃんを殴るなんて、ひどい親。
それも事実ではあるけれど。
16歳で子どもが出来た両親に誰か、子育てを教えてあげていたのでしょうか。
泣いた時にはどうすれば良いか。赤ちゃんはどんな時に泣くのか。
本当にうるさくて耐えられない時はどうすれば良いのか。

相談出来る人はきっといなかったのでしょう。
相談する気もなかったのかもしれません。

子育ての悩みをどこに相談したら良いのか分からない。
子どもを可愛いと思えない。
子どもを愛せない。

そんな、お父さん、お母さんの悩みを、解消してあげたいと切に願います。
それこそが、子どもを救うことにつながるのだと思うのです。