office yamawaki

山脇由貴子心理オフィス

〒104-0061 中央区銀座8-17-5 アイオス銀座

営業時間:12:00~19:00(最終予約) (土日も予約可)

電話番号:03-3248-8813

ホームプロフィールブログ

ブログ

2016年8月

埼玉16歳少年河川敷遺体事件~人間の暴力~

2016年08月27日

埼玉で、16歳の少年が殺されて、河原に埋められていたという痛ましい事件が起きてしまいました。
加害者の中には、中学生もいた事に、衝撃を受けた方も多いと思います。

どうして子どもが人を殺すのか。
誰もが抱く疑問だと思います。
そして、どうしてこんな残酷なことが起きてしまうのか。
ひどい暴力を振るう子達にも前に働いて児童相談所では
たくさん出会って来ました。

こうした、集団リンチはいじめの心理構造と共通しています。
人間の暴力というのは必ずエスカレートします。
そしてその時の心理は集団ヒステリー状態です。
善と悪が逆転してしまうのです。
いじめる人間、暴力を振るう人間は自分のしていることに
正当な理由があるかのような錯覚を抱くのです。

暴力は、人に快感を抱かせます。
残念ですが、楽しくなってしまうのです。
だからいじめでも、子ども達は、楽しそうにいじめを行っているように見えるのです。
判断力が狂っているから。

そして加害者の少年たちは、殺そうとは思っていなかったと思います。
子どもというのは幼くて、浅はかだから、
「このくらいで死ぬはずがないだろう」
と思っているのです。
いつだって、自分達のしていることを
「このくらいのこと」
と過小評価してしまうのです。

石などで殴り続け、被害者の少年がけいれんして泡を吹き出した時、
加害者の少年たちは川に顔をつけた。
なぜそんなことをしたのか。
致命傷を負わせようとしたようにも思えます。

ですが私は違うと思うのです。
加害者の少年たちはパニックに陥ったのではないでしょうか。
頭の中にあったのは、
「やばい、どうにかしなきゃ」
だからと言って川に顔をつけるなんて。
考えられないことです。
どうしたら良いか分からなかったのだと思います。
近くに水道があったら、水道の水をかけたのかもしれません。
そして今回の事件では、近くに川があった。

全ては推測です。間違っているのかもしれません。
ですが
「怖くなって逃げた」
という少年たちの言葉から、私は殺意は感じられませんでした。

幼過ぎる。浅はかすぎる。

大人は、何が出来るのでしょうか。
わが子を犯罪者にしたくない。
全ての親が願い、そして不安を抱いていることです。

テレビではタレントのコメンテーターが、
「誰かにSOSを出せなかったのか」
とコメントしていました。

何度も書いていますが、子どもは大人に助けを求めません。
頼りたい、と思える大人がいないから。

大人に出来ることは、大人には、子どもを守りたい、という気持ちがあり、
守る力がある、という姿を見せること。
少なくとも、その為に頑張っている姿を見せること。
そして、「加害者にしない」という意味でも子どもを守ること。
それは、環境を作るということが一番最初に出来ることです。
道徳教育ではなく、
人を傷つけるのは悪いこと。それはもう子ども達は知っています。
知っているけど、やってしまうことがある。
それが子どもだから。
だから大人が必死で子どもを守る。
それしかないのだと思います。

被害者のお子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

高畑淳子 長男逮捕事件~子育ての間違い~

2016年08月27日

女優の高畑淳子さんの長男が強姦致傷で逮捕されるという事件が起きました。

事件事態は許されるものではありません。
容疑者を擁護するつもりはありません。

高畑淳子さんは記者会見で
「子育てを間違えたのかもしれません」
とコメントしていらっしゃいました。
とても気になりました。
違和感を抱いた方も少なくないのではないでしょうか。
何故なら、逮捕前、裕太容疑者は間違いなく多くの方から愛されていたはずです。
高畑淳子さんは何を間違えたのでしょうか。

「規律を守れない子でした」
小さい頃から、衝動を抑えられないお子さんだったのかもしれません。
だとすると、お母さんはトラブルを解決することに奔走して来たのかもしれません。
謝罪する。弁償する。
子どもがやった事について、親として責任をとる。
それは、必要なことだったのだと思います。

でも、子どもの方は思ってしまう。
「何をしてもお母さんがどうにかしてくれる」
もちろん、意識して事件を起こした訳ではないのだと思います。
でも、経験的に、学んでしまっていたのかもしれません。
だとすると、自分でトラブルを解決する力は身につかない。
そして、衝動を抑える、という事も学べない。
いつだって、自分を守ってくれる、頼りになるお母さんがいるから。
裕太容疑者はトラブルを起こしても、いつの間にか解決されていることに
慣れてしまっていたのかもしれません。
推測に過ぎませんが。

高畑淳子さんは記者会見の中で、
「被害者の方が自分の娘であったことを考えなければ」
とおっしゃり、
裕太容疑者を芸能界に戻す事は
「してはならないこと」
とおっしゃっていました。

立派なお母さんだと感じました。
高畑淳子さんが、子育てを間違えたとしたら。

手をかけ過ぎた。
大事にし過ぎた。
愛し過ぎた。

ということなのではないでしょうか。
年齢相応に、手のかけ方を減らし、自分のやった事に自分で責任をとらせる。
子育ての中でとても重要ですが難しいことです。
子どもはいくつになっても可愛いから。守ってあげたい存在だから。
そして、間違いを指摘してくれる人もなかなかいないから。

一番に望まれるのは、被害者の方の心の回復です。

そして、責任を負うべきは、高畑裕太容疑者です。
お母さんである高畑淳子さんは、責められるべきではないと思うのです。
でなければ、また
「お母さんが責任を取ってくれる」
という構造が、繰り返されてしまうと思うのです。
育て方の問題で解決してはいけないと思うのです。
正しい子育てなんて、誰も知らないのかもしれないのだから。

新しい本を出版します

2016年08月23日

チラシ017

9月20日に文藝春秋社より、新たな本を出版することとなりました。
タイトルはセンセーショナルですが、子どもを救うために思いを込めて書いた本です。
まだ書店では買えませんが、リリース、ぜひご覧になって下さい!

子育てチェックリスト、解説です。

2016年08月18日

□ 子どもの誉めるところが思いつかない
  ➡誉めるところは必ずあるはずです。
   子どもは誉めてあげないと成長出来ません。

□ 子どもを「可愛くない」と思ったことがない
  ➡これはとても良いことではありますが、無理はしていませんか?
  「可愛くない」と思う瞬間があっても、自然なことです。
   大事なのはそう思ってしまった時にどうするか、です。

□ 子どもと別々に食事をすることが多い
  ➡食事はコミュニケーションとして大事なだけではなく、一緒に同じものを食べるのは大切なことです。ご夫婦も同じです。

□ 夫婦喧嘩の原因は子どもに関することが多い
  ➡子どもの前での夫婦喧嘩は子どもを傷つけます。自分のことが原因であれば、なおさら傷ついてしまいます。

□ LINEに夢中になってしまう
  ➡「お母さん、うちにいる時携帯ばっかりいじってる」たくさんの子どもから聞いた言葉です。
    子どもにとっては寂しいことなんです。

□ 出来る限り長い間スキンシップをしたい
  ➡スキンシップは大切ですが、お母さんとの関係は外の人とどういう関係を作るかの
   ベースになります。年齢相応、を大切に。

□ 子どもの前で「お金がない」と言ってしまう
  ➡夫婦喧嘩同様、子どもは傷つくし、不安になります。子どもの前では言わないように
   したいですね。

□ 気が付くと、1日中叱ってばかりいる
  ➡叱ってばかりいると、子どもはさらに悪いことをするようになるリスクがあります。
   最初の項目と同じです。誉めるところを探しましょう。

□ イライラの解消手段がない
  ➡お母さんが楽しそう、は子どもにとって一番大切です。

□ 子育てで分からないことがあるとネットで調べる
  ➡ネットで調べるのは便利ですが、間違った情報もあるので気を付けたいですね。

□ 慢性的に睡眠不足である
  ➡睡眠不足は体調も悪くなるし、イライラの原因にもなります。難しいかもしれませんが、質の良い睡眠は大事です。

□ ママ友からの誘いを断れない
  ➡ママ友付き合い、大切ですが、負担のならない範囲にとどめたいですね。

□ 教育費のために毎日倹約している
  ➡倹約は大事なことですが、倹約し過ぎて、かつ子どもに成果が見えないとイライラしてしまうかも。
   子育てを楽しむ余裕は持っていたいですね。

□ 祖父母(自分自身の親や夫の親)に、子育てについて注意されることが多い
  ➡お母さん自身が落ち込みますよね。気にしないわけにも行かないし。でもストレスとしてはかなり大きいはず。

□ 自由な時間がほとんどない
  ➡お母さんとしては仕方がないことでもありますが、お母さん以外の役割を持つことも大事です。
   旦那さんに協力してもらって、自由な時間を確保したいですね。

以上が解説になります。
さらに詳しい解説を知りたい方や、「じゃあどうしたら?」と思われた方は、ぜひお問合せ下さい!

子育てチェックリストです。

2016年08月17日

今日のテーマは子育てチェックリストです。
子育て中の方、ぜひ、試してみてください。

□ 子どもの誉めるところが思いつかない
□ 子どもを「可愛くない」と思ったことがない
□ 子どもと別々に食事をすることが多い
□ 夫婦喧嘩の原因は子どもに関することが多い
□ LINEに夢中になってしまう
□ 出来る限り長い間スキンシップをしたい
□ 子どもの前で「お金がない」と言ってしまう
□ 気が付くと、1日中叱ってばかりいる
□ イライラの解消手段がない
□ 子育てで分からないことがあるとネットで調べる
□ 慢性的に睡眠不足である
□ ママ友からの誘いを断れない
□ 教育費のために毎日倹約している
□ 祖父母(自分自身の親や夫の親)に、子育てについて注意されることが多い
□ 自由な時間がほとんどない

みなさん、いくつあてはまりましたか?

実はこのチェックリスト・・・

1~3つ当てはまった方→子どもへの接し方、少し気を付けた方が良いかも・・・

4~6つ当てはまった方→少しずつで良いので、子育てを変えてみましょう

7つ以上当てはまった方→今日から子育てを変えましょう!子どもが荒れちゃうかも!

という結果なのです。

1つ1つの項目についての詳しい解説は、明日ご紹介します!

岐阜県羽鳥市 トイレに赤ちゃんが置き去り~意外に多い、墜落分娩~

2016年08月16日

岐阜県羽鳥市で、盆踊り会場のトイレに、赤ちゃんが置き去りにされていたのが発見されました。

推測に過ぎませんが、墜落分娩なのではないかと・・・
児童相談所で働いていた時には、時々遭遇しました。

トイレで出産してしまう。
どうして?と思われる方も多いかもしれません。
けれど、決して少なくはないのです。

妊娠していることに気づかなかった。
これは現実にあります。
もともと、生理不順だったりする女性は、生理が来なくても、
「いつものこと」
と思ってしまうのです。

そして、妊娠に気づいているけれど、どうすることも出来ない。
あるいは、妊娠に気づいた時には、もうどうすることも出来なかった。
こういう女性も少なくありません。

いずれも、相談する人がいない、という孤独が関係しています。
相談出来る家族がいなくても、
地域には児童相談所もあるし、地域の保健相談所もあるのですけれど、
私の児童相談所で働いていた経験的にも
多くの女性達は、妊娠したことを相談に行くと「怒られる」「責められる」
と思ってしまいがちです。

不注意だとか無責任だとか。

でも、不安になる、ってことはすでに自分で自分を責めてしまっているのです。
生んでも育てることは出来ない。
それだけは分かっていて、だからこそ、きっと怒られてしまうだろう、と。
だったらなんで子どもを作ったんだ、
子どもが出来るようなことをしたんだ、って。

不安になる気持ちはわかります。
怖いのも分かります。
妊娠していることを誰にも知られたくないのも分かります。

まだ学生で妊娠してしまった女の子は、お金もないのに
「どうにか家族に知られずに自分だけで解決できないか」
と真剣に悩んでいました。

お母さんにとっても、生まれて来た子どもにとっても、悲しいことです。
けれど、様々な相談機関が厳しいことを言うのも現実です。

相談に来た方全てに
「よく相談してくれました」
と言ってくれるような公的な相談機関が増えてくれることが望まれます。
児童相談所も。

それが、悩んでいる女性を救い、生まれて来る子どもを救うことにつながるのだから。

学校で、先生が虐待に気づいたら~学校現場のクレームを通して~

2016年08月03日

今日の午前中は都内で先生向けの講義をして来ました。
内容はクレーム対応。
以前のブログにも、クレーム対応については書きましたが、
学校現場では本当にクレーム、いわゆるモンスターペアレントにお悩みです。
そして、先生達は誰にも相談出来ずに悩んでいます。
校長先生や副校長先生に相談しても、やはりクレーム対応の方法が分からず、
教育委員会にも相談出来ず、学校が困っている、という相談は以前からたくさんありました。
クレームを受けると、みなさん、「自分が悪かったのでは」と思ってしまうのですね。
そしてクレーマーの滅茶苦茶な言い分を、同僚たちや保護者が信じてしまうのでは、
と不安になるので、ますます相談出来ないのです。

民間企業向けにクレーム対応の研修をさせて頂くこともありますが、
学校の先生達は企業と違い、クレーマーは保護者な訳ですから、
縁を切る訳にはいきません。信頼関係を作らなくてはならないので、
そこが大変な所です。

先生向けの研修や講演では、
「大事なのは、1つ1つのクレームをきちんを終わりにしてゆくことです。
 同じクレームが繰り返されたら、『その話は終わりましたよね』とはっきり伝えること。
 同じ話の繰り返しになったら、『繰り返しになっていますので、終わりにしますね』と
 伝えて、電話を切る。直接会って話していたら、席を立つ。これが基本です」
とお話しています。もちろん、一時的にクレームはエスカレートしてしまう事がありますが、
大切なのは、
「クレームを言うあなたとはお話しないけれど、
 クレームを言わないあなたとはたくさんお話します」
と、分かってもらうことです。クレームを言う人って寂しがりやなんです。
おしゃべりがしたいんです。クレームを言うしか、コミュニけーションがとれないんです。

そして、先生方にお願いしているのは、非常に攻撃的で激しいクレームを言ってくる保護者に出逢ったら、
そのクレームはそのお母さん、あるいはお父さんの怒りのパターンだと思って下さい、という事です。
その怒りは何倍にもなって家庭で子どもに向けられているのです。
それは虐待と言える範囲ではないかどうか。
それを先生方に判断して頂きたいのです。
もちろん、虐待、と思ったら、疑いであっても、地域の児童相談所は子ども家庭相談窓口に
相談して下さい。それが実際に虐待か判断するのは、相談機関の仕事です。

そしていつも先生向けの講演で驚かされるのは、最後の質問の中身です。
虐待の疑いが濃厚である家庭に本当に多くの先生方が関わっていて、そして悩んでいます。
自分はどこまで子どもにやってあげるべきか。
教師として、どこまで家庭に踏み込んでいいのか。
真面目で熱心な先生ほど、子どもの為を思って、一所懸命頑張っています。

これは先生達へのお願いです。
どうか、1人で頑張り過ぎないで下さい。同僚、上司に相談して下さい。
先生1人で頑張り過ぎることは、良いことではありません。
先生が疲れてしまうだけでなく、家庭の改善につながらない事があるのです。
そして虐待が疑われたら、専門機関に相談して下さい。

・食事を十分に食べていないことがある。
・衣服が汚れている。季節に合わない服を着ている。
・親が厳し過ぎて、子どもが怖がっている(お勉強を含め、です)。
・集金を持ってこない、忘れ物が多い。
・親と連絡が取れない。
・性的な行動がある。

などなど、ぜひ、専門機関に相談して下さい。
今は児童相談所への虐待通報は189番と三桁化されています。
疑いだけでは、児童相談所は対応できない、とか、言われた方もいるかもしれません。
でも、子どもの為に、めげずに連絡を入れ続けて下さい。もちろん、地域の子ども家庭支援センターにも。
専門機関との連携によって、子どもを助ける新たな方法は、必ず見つかる、と
私は思っています。児童相談所で働いている時もそうでした。

なので、子どもに関する相談窓口で働く方たちも、ぜひ、子どもの為に頑張って下さい!