office yamawaki

山脇由貴子心理オフィス

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2016年12月

冬休み、クリスマス、お正月・・・お母さんの憂うつ~SNSとママ友の負担~

2016年12月20日

もうすぐクリスマス。そして子ども達は冬休みに入ります。
そしてすぐにお正月。
イベント続きで楽しい時期でもあるのですが・・・
お母さんにとっては憂うつな時期でもあります。

夏休みほど長くはないけれど、子ども達はずっと家にいます。
3食作らなくちゃいけないし、宿題もやらせなきゃいけないし。
1日中ゲームをしているのを止めさせるのは大変だし。
夜中まで起きていて、朝なかなか起きないとイライラもするし。
そして年末年始は旦那さんも家にずっといます。
こちらも子ども同様、下手をすれば子ども以上に手がかかります。

大掃除を手伝ってくれるどころか、
ゴロゴロしてばかりで、邪魔で掃除が出来ない。
そんな不満を抱く、お母さんは少なくありません。

そして家族のイベントクリスマス。
ディナーやケーキはSNSにアップしなくてはならないので、
それなりに豪華で見栄えのする料理とケーキを用意しなくちゃ。
SNSにアップしないと、逆に「見せられないんだ」と思われてしまうかも。
だからお母さん達は焦ります。
お金をかけて、チキンやらローストビーフ、
クリスマスケーキを用意。
家族の楽しそうな団らんの様子もアップしなくちゃ。
子どもがプレゼントに喜んでいる様子もアップしなくちゃ。
とっても大変です。

そしてすぐにお正月。
こちらもSNSにアップするために、豪華なおせちの用意。
注文するのなら、やはりそれなりに値段の張るおせちでないと。
デパ地下や高級料亭のおせちにしないと。
お母さん達のそんな思いは旦那さんに理解されない事も多く、
「無駄な金を使うな」
と言われてしまって困っているお母さんもたくさんいます。
そして豪華なおせちを用意はしたけれど、
子どもはおせちが好きではなく、たくさん残ってしまったり・・・

お母さんの悩みは耐えません。

SNSに関するお悩みはたくさんお聞きしています。
考えてみれば、自分の家の食事の写真を公開するなんて、
実はとっても大変だし、恥ずかしいですよね。
どう思われるか分からないのだから。
料理研究家でもない訳ですし。

でも、アップしなきゃいけないから、見栄を張るしかない。
そして、いいね!してもらったり、自分からもいいね!しないと。
コメントも出来るだけ早く。
シェアして欲しいんだろうな、と思ったら気持ちを察してシェア。
フォローやリツイートも忘れずに。
でないと、ママ友関係にひびが入ってしまう。
お母さん達はそんな思いに追われています。

知らない間にSNSで大忙し。
そしてSNSの為に、お金にも苦労。

でも本当に、みんな、他の家庭の食卓に、興味があるんでしょうか?

負担になっているならやめればいい。
そんな簡単な問題でもなくなっています。

どうやったら、お母さん達の負担や悩みが消えるのか。
そのお手伝いもしていますが、
一番重要なのは、お母さんが無理せず毎日を楽しめているか。
そんな気がしています。

児童相談所 一時保護2か月超は家裁の審査導入へ~NHK

2016年12月16日

児童相談所の子どもの一時保護について、親の同意がないまま保護期間が2か月を超えた場合、
家庭裁判所が審査する。厚生労働省が新しい制度を導入する方針を決定しました。
以下はNHKのニュースです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161212/k10010803361000.html

良いことだと思います。
私のオフィスにも、お子さんが一時保護され、2か月超えても返してもらえない、
と苦しんでいる親御さんが相談にいらしているのは以前ブログにも書きました。

虐待など、家に帰せない理由がある場合であっても、
本来、一時保護期間は2か月を超えてはいけない、と定められています。
ですが実際には2か月超えても一時保護されている子どもがいるのが実情です。

2か月以内、と定められているのには理由はもちろんあります。
私は児童相談所で働いていた人間として、一時保護が長引く事は
子どもにとっても精神的に大きな負担になると実感しています。

洋服を含め、私物は一切持ち込めない。
もちろん、保護期間中携帯電話を見ることも出来ません。
原則、子ども同士のおしゃべりは禁止。
親にもほとんど会えません。
出来る遊びも限られていて、トイレに行くのだって自由には行かれません。
何をするのにも職員の許可を得なくてはならないのです。
外にも出られない。親にだって電話することも出来ません。

2か月以上なんて、耐えられない環境なのです。
今の一時保護所は、非日常的環境であり、異常な環境なのです。
でも今までは、一時保護が2か月超えても許されていました。
外部からのチェックが一切ないからです。
2か月を超えてしまっている理由は児童相談所内で上司に報告すればよいだけだからです。
私が相談をお受けしたご家族は全て2か月を超える必要性がないご家庭でした。
理由は単に、児童相談所の職員の怠慢。
やるべき事を2か月以内に終えられなかったから、だけです。

親の同意に関しても、親が同意しているのかしていないのかは
児童相談所サイドが判断します。
これは厚労省の方もおっしゃっていましたが、
親が積極的に反論しなければ、児童相談所は同意している、と判断するのです。

ですが、子どもを取られてしまった親御さんにすれば、
早く帰してもらうには、児童相談所の言うことを素直に聞くしかない、
と思ってしまいます。
強い態度で出ると帰してもらえなくなる。そう思っているからです。
そして「出来るだけ早く返します」と言われているから、
何も言わなかった、という親御さんもいました。
早く帰す、すぐにでも帰す、と言われていたのに、2か月を超えても子どもを帰してもらえなかったのです。

ひどい話です。
私は児童相談所内部の事、児童相談所がどういう風に仕事を進めるのかを良く知っています。
だから虐待などの理由がない場合は、どうすれば子どもを帰してもらえるのかが分かるのです。
児童相談所をよく知っている人間が出ていくと、
児童相談所の態度も変わります。
それもどうなのかと思います。

家裁が審査が入ることによって、
子どもを帰してもらえないまま、泣き寝入りをするしかない。
そんな親御さんが減ってゆくことが期待されます。

不登校のお子さんのお母さんのお悩み~7日欠席すると虐待を疑われる、そして役所のルール~

2016年12月08日

不登校のお子さんのお悩み相談もお受けしています。
お母さんやお父さんがご希望されれば、
お子さんの不登校の原因や心の状態について、
学校や教育委員会にご説明に伺う事もあります。

学校や教育委員会の受け止めや対応は様々です。
当然、お子さんにはいじめや友人関係の悩み、お勉強面の不安など、
学校に行かれない理由があります。
学校に行かれていない自分にも悩んでいて、心の状態は決して良くありません。
なので、ゆっくり、学校に行かれるようにステップを踏ませてあげて欲しい、
という事をお願いするのですが・・・

お子さんの心の状態を理解し、配慮して下さる学校、教育委員会もあります。
けれど、全く理解してくれない教育委員会もあるのです。
お母さんと一緒に、23区内のある教育委員会に相談に行った時のお話です。

お子さんの心の状態は良くなく、お勉強面でも自信を失っている状態なので、
自信を取り戻すまで待ってあげて欲しい。本人なりに頑張る、と言っている。
そう説明した直後、教育委員会の人に言われました。
「無理ですね」
お勉強面の遅れを取り戻し、自信を取り戻すなんて無理だ、と断言されたのです。

その後の話し合いは不毛でした。
義務教育なんだから、親には子どもを学校に行かせる義務がある。
義務教育期間中の不登校は、子どもの将来にマイナスになるのはデータが出ている。
だから親は子どもを学校に行かせなくてはいけない。

そして、子どもが学校を7日間休むと学校は教育委員会に「通告」しなくてはならない。
教育委員会は、休んでいる理由が適切ではないと判断したら、親に対して相応の措置をする。
それは、法令で決まっている。
ロボットのように淡々と説明されました。
さすがお役所。

そして、学校が通告しなくてはならない理由は・・・
「安否確認が出来ずに殺されていた子どもがいたから」
「埋められていた子どもがいたから」

言葉を失いました。
子どもが7日学校に行かれないと親は、子どもを殺した、埋めた、と疑われるのです。

なんて子育てがしにくい国になったんだろう。
そう、思いました。

なので、安否確認のために、子どもが嫌がっても、無理にでも
親は学校に連れて行かなくてはならない、と言われました。
そして校長と面談しなくてはならない、と。

「嫌がる子どもを無理にでも連れて行かなくてはならないんですか?」
そう質問すると、
「そうです」
やはり断言されました。

子どもの気持ちは関係ない。そう言われたのと同じです。

この国で、一体誰が子どもの為、ということを考えているのでしょう。
そして学校に行かれない子どもの気持ち、
悩んでいるお母さんの気持ちに、誰が配慮してくれるのでしょう。

相談に行ったお母さんは絶望してしまいました。
ただ、その後の学校との話し合いで、お子さんはフリースクールに通う、
ということで納得しては頂けましたが・・・

子どもの安否確認は大事です。悲しい虐待死の事件は実際に起こっています。
安否確認は大事。
でも、それはお役所のルール、言葉の上だけの事だと感じました。
実際には教育委員会は子どもの安否確認が出来なければ、
子ども家庭支援センターや、児童相談所に通告するのです。
けれど児童相談所は学校に安否確認をして欲しいとお願いする。
そこから始まるのは押し付け合い。
結局、誰も本当に子どもの事は心配してはいない。
だから虐待死は防げない。

そして「安否確認」の為に、学校に行かれない子どもと
悩んでいるお母さんの心を傷つける。

この国は、これからもっと子育てがしにくくなるのでしょうか。

虐待対応 現場の声 小さないのち~朝日新聞にコメントが載りました~

2016年12月01日

%e6%9c%9d%e6%97%a5%e6%96%b0%e8%81%9e%e7%b8%ae%e5%b0%8f11月28日ですが、朝日新聞の朝刊、フォーラム「虐待対応 現場の声」の欄に
コメントが載りました。私の「児童相談所を国の組織にすべき」という提言も載せて頂きました。

全文をお読みになりたい方、デジタル版はこちらです。
http://www.asahi.com/articles/ASJCK7QPWJCKUUPI006.html

虐待死をなくすためには、児童相談所は変わらなくてはならない。
児童虐待に関する取材を続けている記者さんは皆、思っています。
全国の児童虐待による子どもの死亡事件は、
それぞれ、死亡検証報告が作られています。
記者さん達はその報告をじっくり読み、でもおっしゃいます。
結局、何が原因だったのかが分からない。
私もそう思います。
どの報告書を読んでも書いてあるのが、
「関係機関との連携がうまくゆかなかった」
関係機関とはどこなのか。
そしてどうして連携がうまくゆかなかったのか。
その原因は書かれていないのです。
そして、検証したことによって、何がどう改善されのか。
改善の結果、どういう風に、虐待防止機能が高まったのか。
それも書いてありません。

どうしたら児童虐待は無くなるのか。
根本的な問題は、どこにあるのか。どうして児童相談所が子どもを守れないのか。

ある程度取材をされた記者さんにはその原因は見えてきますが、
一般の多くの方には原因は見えては来ないのです。

同様に、少し前に書いた、児童相談所が子どもを保護し、
子どもを帰してもらえない理由も、一般の方には分かりません。
それは結局、児童相談所内部の事が全く公表されないからです。

なぜ児童相談所は虐待死が防げないのか。
そして強硬に子どもを保護し、帰さないのは何故か。

全く対局にある問題のようですが、児童相談所の内部がオープンにされてゆくことで、
解決の糸口は必ず見えてきます。

虐待されている子どもを救う。
苦しんでいる親御さんを救う。

どちらも、大切な事なのですから。