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山脇由貴子心理オフィス

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2017年4月

「承諾しないなら、裁判になります」~児童相談所の言う『裁判』の意味と28条申し立て~

2017年04月21日

お子さんを児童相談所に一時保護されているご両親がご相談にいらっしゃいました。
ご両親としては、お子さんが家に帰って来ることを望んでいる。
けれど児童相談所は、子どもを家に帰せない、施設に入れる、と言っているのだそうだです。
そして先日、
「お子さんを施設に入れるのに承諾しないなら、
 裁判になりますよ」
と児童相談所の人に言われたんだそうです。
それで慌てて、相談にいらっしゃった、との事でした。

「裁判になるって、私たち、訴えられるって事ですか?」
「児童相談所相手の裁判なんて絶対に負けるって、言われたんですけど」
「戦わないでおとなしく従った方がいいって学校の先生にも言われて・・・」

裁判、なんていきなり言われたら動揺するのは当然です。
だから私からご両親に、裁判ではない、という事を説明しました。

「児童相談所が言っている「裁判」とは家庭裁判所の審判の事です。
 今、ご両親と児童相談所の話し合いは平行線です。
 ご両親が施設入所に承諾しない限り、この平行線は続きます。
 お子さんの為に結論は出さなくてはなりません。
 お子さんはお家に帰れるのか。
 それとも施設に入ることが必要なのか。
 ご両親と児童相談所の話し合いでは結論は出そうにない。
 その場合、児童相談所は、家庭裁判所に判断を委ねる、という事なんです。」

「裁判ではないんですね?」
ご両親はおっしゃいました。

「裁判ではありません。なので弁護士を雇う必要もありません。
 審判になると、家庭裁判所の調査官が公正な調査を行います。
 その中で、お父さん、お母さんもお話を聞かれます。
 家庭訪問もあると思います。
 だから『裁判で児童相談所と戦う』という訳ではないんです」

ご両親は少しほっとされたようでした。
でも、こういうご相談もとても多いのです。
中には、

「承諾しないなら、子どもに会わせない」
と児童相談所からいわた方もいます。
そんな事を言われたら、承諾しよう、と思ってしまいますよね。
でもこれは説明としては不適切なのは確かです。

ただ、児童相談所が家庭裁判所に申し立てをするのは、
当然、子どもを守るための制度です。
家に帰った後、子どもが虐待を受ける危険があれば、
児童相談所はためらわずに家庭裁判所に申し立てるべきなのです。

4月7日には、昨年末までは児童相談所に保護されていた子どもが、
家庭で再度、両ほほをのこぎりで切られる、という虐待を
受けていた事件が報道されました。

虐待の再発率は高いのです。だから、子どもを帰す事に
児童相談所が慎重になるのは、理解出来ます。
私も子どもの安全を守るためには、そうして来ました。

でもだからこそ、児童相談所の両親への説明は、正確であるべきです。
間違っても、「脅し」に聞こえるような、説明はすべきではないと思うのです。
それは、当然の事なのですが。

不幸な結婚、辛い子育てをしない為に~DV、暴力を受けているお母さん達へ~

2017年04月14日

「夫から、暴力を振るわれるんです」
相談にいらしたお母さんは言いました。
「骨折も何度もしました。鼓膜も破れてしまって・・・」

お子さんは2人。まだ2歳と5歳と小さいのだそうです。
「子どもも、動きが多くて手がかかるんですけど、
 協力もしてくれなくて・・・ 
 子どもの泣き声がうるさいって殴られることも多くって」

お母さんは疲れた表情で、でも、悲しみに溢れている訳でもありませんでした。
旦那さんに暴力を振るわれている女性にはたくさん出会って来ましたが、
そうなんです。みな、苦しんでいるのは間違いないのですが、
むしろ表情に見えるのは疲れと諦め。

「別れた方が良いのはお分かりですよね?」
お母さんは、ご両親にも離婚を勧められているそうです。
「分かっています。でも、考えて、やっぱり、子どもが成人するまでは、
 主人に責任を取らせるのが一番いいかなって」

今まで出逢ったお母さん達の中には、離婚を決断しない方はたくさんいました。
「子どもの為に、離婚はしない方が良いと思って」
「子どもに苦労させたくないし」
「主人は子どもの事は可愛がっているので、悲しい思いをさせたくなくて」

そしてこのお母さんも言うのです。
「毎日、暴力を振るう訳じゃないんです。
 真面目な人で、殴らなければ、本当にいい人なんです」
殴らなければいい人。そういう女性も本当に多いのです。
殴らなければ。それは当たり前のことなのに。

私はお母さんに話しました。
「本当に、離婚しない事がお子さんの為でしょうか?
 お母さんが我慢し続けることがお子さんの為でしょうか?」

離婚した後の生活が不安なのは、本当に分かるけれど。
母子でやっていけるのか、怖いのも分かるけれど。

「お母さんが殴られているのを見ているのは
 お子さんにとって、とても怖くて悲しい事ですよね?」

お母さんがお父さんに殴られているのを見続けた子どもにもたくさん会って来ました。
子ども達は言いました。
見ているのは怖い。
いつか、自分もお父さんに殴られるんじゃないかと思う、と。
そして大好きなお母さんが殴られていると、悲しい気持ちになる、と。

そしてさらに、お母さんがお父さんに殴られているのを見続けていた子どもの一部は、
いつの間にか、お父さんにそっくりに、つまりお母さんに暴力を振るうようになってしまったりします。
お父さんが、モデルになってしまい、行動を知らず知らずに真似してしまうんです。

それこそ、お母さんにとっては最も悲しい事です。

離婚する、それは本当に大きな決断です。
けれど、お母さんが殴られているのは子どもにとっても辛いことです。
何より、子どもが幸せになる為には、お母さんが幸せにならなくちゃいけません。

簡単に、殴られている女性はすぐに離婚しましょう、という話ではありません。
ご主人との話し合いで解決出来る方もいらっしゃると思います。
でも、とにかく、自分さえ我慢すれば、とは思わないでください。
暴力に、慣れないで下さい。
子どもを幸せにするために、お母さん自身が幸せになることを考えて欲しいと思うのです。

子どもを児童相談所にいきなり保護されてしまったお父さん、お母さんの相談場所

2017年04月05日

「子どもをいきなり、児童相談所に保護されしまったんです」
今までにも何回かブログで書いて来ていますが、
やはりご相談が絶えません。
本当にお困りの方が多いのだと日々感じています。

「子どもが学校で『お母さんに叩かれた』と言っただけで
 その日に保護されてしまったんです。
 こんな事ってあるんでしょうか?」
こんなご相談も少なくありません。
確かにその日に叩いたのは事実だけれど、
毎日叩いたわけじゃない。
それなのに、いきなり保護されて、いつ帰って来るか分からないなんて・・・
今までも書いて来た通り、お母さんの混乱も当然の事です。

そんな中、あるお母さんから相談、質問されました。
「児童相談所から子どもを取り戻すために、
 仲介してくれる会社とか業者ってないんでしょうか?」
なるほど。そういう疑問もあるんですね。
そう思いました。

子どもを児童相談所に保護されてしまったお父さん、お母さんの多くは
弁護士さんに相談します。
弁護士さんの中には、「必ず子どもを取り戻します」という方も多くなっているようで・・・
でも、弁護士さんも児童相談所に対して出来る事は実は少ないんです。
児童相談所というのは法律によって強大な権力を与えられており、
弁護士さんは、お父さんお母さんが児童相談所相手に裁判をする、
というのでなければ、なかなか手を出せない。
それが現状であり、仕方がない事なのです。
弁護士さんであっても、児童相談所の仕事の進め方には
精通していないのですから。
児童相談所の内部のことは誰にも知られない仕組みになっているのです。

私は、児童相談所から子どもを取り戻す事が商売になるのは
絶対にあってはいけない事だと思っています。
中には、お金の為に、商売の為に、虐待されている子どもすらも
家に帰そうとする業者が出て来ると思うからです。

でも、児童相談所に保護された子どもの全員が、絶対に家に帰れない子どもではありません。
家に帰れる子も確実にいます。
その子達が、児童相談所の都合、つまりは忙しい、などの理由で
1か月も2か月も家に帰れないのは本当におかしいと思うのです。

大半のお父さん、お母さんは黙って児童相談所からの連絡を待ち続けています。
でも、親と子どもが離れて暮らすなんて異常事態です。
その間、学校にも行かれないのですから。
家に帰れる子は1日でも早く帰るべきなのです。

だから私は、家に帰るべきお子さん達が、
1日でも早く家に帰る為のお手伝いをしていこうと思っています。
お困りのお母さん、お父さん達、ご相談下さい。