office yamawaki

山脇由貴子心理オフィス

〒104-0061 中央区銀座8-17-5 アイオス銀座

営業時間:12:00~19:00(最終予約) (土日も予約可)

電話番号:03-3248-8813

ホームプロフィールブログ

ブログ

2017年7月

NHKクローズアップ現代「知られざる”虐待入院”」塩崎厚生労働大臣がコメント

2017年07月28日

7月20日と、少し前の事になりますが、
NHKのクローズアップ現代で、「虐待入院」が取り扱われました。
「虐待入院」とはつまり、虐待を受けて入院した子どもで、
もう退院出来るのに、家に帰せない等、退院先が決まらずに
入院を継続している状態の事です。
つまりは、社会的入院です。
通常、虐待を受けた子どもで、入院が必要な子どもは、
児童相談所が病院に「一時保護」をお願いする事になります。
ですので、退院先は、児童相談所が決める事になる訳です。
つまり、退院先が決まらないのは児童相談所の問題。

実は、この番組のディレクターと記者の方は
私の所にも取材にいらっしゃり、色々お話しました。

この問題については、厚生労働省が全国調査を
始めるとの事。
そして、この番組の翌日、塩崎厚生労働大臣が
「なぜ児童相談所がほうっておくのか分からない」
とコメントしたと報じられていました。
児童相談所は、虐待対応で忙しいと言われているが、
子どもの成長に関わる問題なのに、と。

このような全国調査は初めての事なので
数字が公表されたことはすごく良いことだと思います。

ですが、NHKの方にもお話したのですが、
確かに、病院に迷惑をかけている事は問題です。
とはいえ、児童相談所で、この「虐待入院」に問題意識を
持っているとは言えないのです。

その理由の第一は、児童相談所が関わる虐待のお子さんの中で、
入院している子どもというのは圧倒的少数である事。

そして、児童相談所としては、まず危険が迫っている子どもの
保護が最優先されます。
病院に迷惑をかけているとは言え、入院している子は
安全が保障されています。だから最優先とはならない訳です。

そして、家に帰せない子どもの退院先としては
まず一時保護所となります。
ですが、一時保護所は恒常的に満員で、
空きを待つ待機リストに名前を載せることしか
担当者には出来ません。
すると、担当者としては待つしかなく、
担当者本人としても
「仕方がないよ。保護所が空かないんだもん」
と思う訳です。
自分が悪い訳じゃない、と。

じゃ、とにかく一時保護所を増やせばいいのでは?
これは、散々繰り返されて来た議論。
でも、増えないんです。ずっと増えてないのだから。
国が予算を出してくれないんです。

でも、私が塩崎厚生労働大臣の
コメントを見て、一番思った事は、
一時保護所にいる子どもは?ってことです。
もちろん、退院出来る健康な子どもが
学校に行かれず、生活を制限されるのは
成長にとって良くない事です。

でも、全国の一時保護所には、
もう一時保護の必要はなく、
家に帰れる子どもや、
施設に行くべき子どもがたくさんいるはずです。
その子達だって、学校に通えず、行動を制限されています。
成長にとって良くないのは間違いありません。

一時保護が長期化するのは、児童相談所の都合でしかなく、
施設に空きがないとか、児童福祉司の調査が終わっていないとか、
関係者会議が出来ていないとか、そんな理由です。
それで子どもが犠牲になるって、おかしな話です。

でも、こちらの問題は、時々報道されても、
大臣がコメントするには至っていません。

児童福祉法改正で、一時保護を2か月超えた子どもについて
家庭裁判所の判断が入る事になりました。
これで、一時保護の長期化が改善される事には
期待は持てます。

ですがそもそも、一時保護が必要でないのに、
一時保護を継続している子どもが一体何人いるのか、
その理由は何なのか。
その調査が成されて、数字と理由が公表されることが
必要なのだと思うのです。

児童相談所は絶対そんなデータ、出しませんけど。

厚労省、虐待の子ども「一時保護所」を全国調査 劣悪施設を点検

2017年07月25日

厚労省が、全国の児童相談所の一時保護所の調査を行う事を決めたと
報じられています。

http://news.livedoor.com/article/detail/13373708/

やっと、か、という感じと
「今更」という感じです。

前から書いている通り、
全国すべてがそうではないですが、
一時保護所は、子どもにとって
とても辛い場所であり、
一時保護所での生活が
トラウマになってしまう子もいます。

以前、ブログに載せた、ロイター通信の記事の中では
厚労省の役人が
「一時保護所が今のままでいいなんて、
 誰も思っていない」
とはっきりコメントしています。
参考までに、ロイター通信の記事も
もう一度載せます。
http://jp.reuters.com/article/japan-child-shelters-idJPKBN19E0KD
「ケアより規律、被虐待児童が直面する一時保護所問題」
このままでいいなんて誰も思っていないのに。
ではなぜ、ずっと放置されて来たのでしょうか。

一時保護所が作られたのは、戦後
戦争孤児や放浪児を保護する目的でした。
そして、その時からずっと変わっていない。
これって、恐ろしい事ですよね。

これを機に、一時保護所が子どもにとって
安心出来る快適な場所になる事を望みます。
まずは、ちゃんと調査して欲しい。
第三者委員が誰になるかも重要です。
ちらっと見るだけの視察では
何もわかりませんし。

そして、一時保護所が虐待を受けた子どもたちの
心のケアが出来る場所になることを。
非行の子ども達に対しても、
厳しくするだけではなく、
非行の原因となった心の傷が
癒やされるような場所になることを
望みます。

産経新聞の小林麻央さん追悼記事にコメントが載りました。「今も増え続けるブログ読者、壮絶がん死、小林麻央さんが私たちに残してくれたもの」

2017年07月25日

小林麻央さんが亡くなってから1か月。

産経新聞の追悼記事にコメントが載りました。

http://www.sankei.com/premium/news/170722/prm1707220013-n2.html

取材を受けて、改めて思った事。
闘病の姿を通して、人を励まし、元気に出来るって
本当にすごい事です。
闘病している姿を見せるだけでも勇気がいる事なのに・・・

記事の中にもありますが、
何か、小林麻央さんの、最後まで社会に貢献したい、
という使命感のようなものを感じずにいられません。

本当に強い女性です。
そしてその背景には家族の強い愛があった。

小林麻央さんの姿を見て、女性達は、
自分自身の生き方を振り返り、思ったのではないでしょうか。

毎日、嘆いてばかりじゃダメだ、
不満を言ってばかりじゃダメだ、
もっと強くならなきゃ。

麻央さんのブログは、きっとこれからも
多くの女性を励ましてゆくんだろうな、と思います。

児童相談所に子どもが保護されてしまったお父さん、お母さんのお悩み~親子分離が必要と判断されて・・・でも、東京都は私立高校の費用も負担してくれる~

2017年07月21日

さて、前回の続きです。

高校生の娘の携帯を見る、娘の部屋に入る、
という事が虐待だ、と児童相談所に判断され、
親子分離が必要、とされてしまったご家族のお話です。

お父さん、お母さんは児童相談所にずっと、
「養護施設入所の承諾書にサインをして欲しい」
と言われ続けて来ましたが、
サインはしませんでした。
つまり、娘さんを養護施設に入れる事、
親から離れての生活には承諾出来ない、
という意志を示し続けました。

もちろん、いくら思春期、反抗期と言えども、
娘さん自身が、親から離れたい、
という気持ちを持ってしまった事にはショックを受け、
そして自分達の子育てに、間違っていた所があるのだろう、
と反省はしています。

けれど、
子どもの携帯電話を見る、
子どもの部屋に勝手に入る。
それが虐待であり、強制的な親子分離が必要。
その児童相談所の判断に、ご両親は納得が行かなかったのです。

以前のブログにも書きましたが、
仮に児童相談所が
「施設入所に承諾しないのなら、裁判になりますよ」
と言ったとしても、不安になる必要はないのです。

裁判ではなくて、家庭裁判所の審判。
つまりは、児童相談所が家庭裁判所に判断を委ねる、
という事なのですから、児童相談所に親が訴えられる、
という訳ではないのです。

という事で、ご両親は家庭裁判所の判断に委ねる事に決めたのです。

で、ここからは、さらに驚きの事実です。

前回書いた通り、娘さんは私立高校に通っています。
保証人の変更を、勝手にされてしまった事は
前回書いた通りですが・・・

今、私立高校に通うお子さんを
児童相談所が施設に入れた場合、
その私立高校の費用は親は負担する必要がないのです。
つまり、東京都が学費の全てを払ってくれるのです。

これって、すごい事じゃないですか?
例えばですが、子どもが思春期、反抗期に入り、
親のことがうざい、と思い、家を出たいと思う。
どんな家庭にもありがちな事ですよね。

その時に、子どもがどうしても家を出たい、
親と一緒にいたくない、と児童相談所に駆け込むと、
親から離れられて、そして私立高校に通い続けることも出来る、
という事になるのです。

私が児童相談所で働いている頃は、私立高校の費用を
東京都が負担する、というのは、まれなことでした。
だから、子どもは家を離れる決断をすると、
都立高校に編入しなくてはならない、という
子どもにとって、大きなハードルがありました。

でも、今は違うのです。
これって、逆に考えてもすごい事です。
例えば、親が、
「子どもは嫌いじゃないけど、反抗ばかりするし、
 私立高校の学費を払うのも大変だし、
 高校卒業まで、誰か預かってくれないかしら?」
と思ったとして。
子どもも、家から離れたいと思っていたとして。

児童相談所に相談すれば、子どもが高校卒業まで、
児童相談所が子どもを施設に入れてくれ、
私立高校の学費まで負担してくれる、という事になるかも、なのです。
子どもを寮に入れた、と考えれば、離れての生活も
苦痛ではないはずです。
だって、休みの日には子どもは家に帰って来れるのですから。

これって、東京都が都民の税金を使ってまで、
助けてあげるべき子どもでしょうか?
「忙しい」はずの児童相談所の仕事でしょうか。

疑問です。

児童相談所に子どもを保護されてしまったお父さん、お母さんの悲しみ~子どもの携帯を見るって虐待ですか?続編~

2017年07月14日

今日は、前回書いた、高校生の娘さんの
携帯を見た、部屋に入ったことを児童相談所に
虐待、と言われたお父さん、お母さんのお話の続きです。

娘さんも家から離れることを望んでいる、と
児童相談所から聞いているので
お母さんとしては一時保護は仕方ないと思っています。
ですが、驚きなのはこの後です。

娘さんは私立高校に通っています。
通常、児童相談所がお子さんを保護した場合、
外に出られない一時保護所、という所で
お子さんは生活するので、学校には通えません。
ですが、高校生でしかも私立となると、
長期欠席は進級に関わることになるので、
通わせる方法を児童相談所は考えます。

当然、親御さんと相談し、親御さんの了解を得て、協力してもらって
お子さんを学校に通わせるのが本来のやり方です。

ですが、このご家族、児童相談所に勝手に、
学校の保証人変更手続きをされてしまったのです。
詳しい説明もないまま。

担任の先生から、「保証人変更の手続きが終わりました」
と電話をもらったお母さんは説明を聞いて驚きました。
保証人が変更されてしまうと、以後、
親は学校に連絡を入れても、子どもに関する情報は
一切もらえなくなるのだそうです。
そして担任の先生とも話が出来なくなるのだそうです。

驚きですよね。
親なのに、しかもまだ施設にも入っておらず、
一時保護中なのに、仮に、子どもが学校で
怪我をしたり、病気になったりしても
一切、知らされない、という事なのです。
こんなこと、勝手にやって良いものなのでしょうか。

そして、この保証人変更手続きが終わった後、
お母さんは、児童相談所から
「通告書」
という文書を渡されました。

内容は、
学校に近づくな
学校に連絡するな
子どもに関する情報を得ようとするな
というような内容でした。
そして従わないなら法的手段をとる、と。
繰り返しになりますが、まだ一時保護中で、
親子がこれから離れて暮らすのかどうか
決まっていません。

お母さんは驚いて、怖くなりました。
法的手段、なんて書いてあれば怖くなりますよね。

ですが、厚生労働省に確認をした所、
この「通告書」には法的根拠はなく、
あくまで児童相談所からの
「お願い」なんだそうです。
それならば、お願いすればいいのに。

でも保証人変更手続きをされてしまっているので、
お父さん、お母さんは学校に連絡入れても
話してもらえないし、子どもの状況も知らせてもらえないままです。

こんなやり方、おかしいと私は思うのです。
お母さんが娘さんの携帯を見た、部屋に入った、
それだけで、こんな強硬なやり方、
する必要があるのでしょうか。
ちなみに学校は、完全に児童相談所の
言いなりになってしまっているそうです。

みなさん、どう思いますか?

児童相談所に子どもを保護されてしまったお父さん、お母さんのお悩み~子どもの部屋に入るのは虐待ですか?~

2017年07月05日

今までも書いて来ていますが、
今回も、子どもを突然、児童相談所に保護されてしまった
お父さん、お母さんのお悩みです。

お子さんは高校生の女の子。
年齢的にも難しい年齢で、お母さんともめる事は多く、
お母さんは、保護となってしまった事は、
私と話をする中で、仕方がなかった、と
納得されました。

ですが、問題はその後です。
児童相談所からお母さんは「ひどい虐待をした」と
ずっと言われ続けて来ました。

その、児童相談所が、「虐待」と言っている内容は・・・
お母さんが子どもの部屋に入る事。
携帯電話を見る事。
子どもの通っている学校に連絡を入れる事。

これって、虐待?
内容を聞いて、児童相談所で働いていた私が驚きました。

確かに、思春期で反抗期のお子さんの部屋に、
親が勝手に入るのは、子どもがとても嫌がります。
私も、あまりやらない方がいいですよ、とは
児童相談所で働いていた時も言っていました。
でも、子どもの部屋に入るだけで、虐待?
事情を聞くと、娘さんは掃除をしないだけでなく、
食べ物を隠したり、見えない所に捨てたりするお子さんで、
以前に、娘さんが食事の残りを、エアコンの後ろに隠し、
虫がわいてしまった事があるそうで・・・
それは、掃除したくなりますよね。母親としては。

そして携帯を見る。
これも虐待?
もちろん、私はやはり思春期のお子さんの携帯は
勝手に見ないようにして下さいね、と
講演会などでも言っています。
ただし、子どもがいじめにあっているようだ、とか
危ないサイトにアクセスしているようだ、
などの子どもが危険にさらされている兆候があった時には、
携帯を見る必要はあるでしょう、とも言っています。
そして、このお母さんと娘さんは
1台の携帯を2人で一緒に使っているそうなのです。
それは、うっかり、見てしまう事もありますよね。
それが虐待なんでしょうか?

そして親が子どもの通う学校に連絡を入れることが
虐待でしょうか?
普通、連絡入れますよね。必要があれば。
このお母さんは娘さんの帰宅が遅い時に、
学校に連絡を入れていたそうで・・・
普通ですよね。

児童相談所は、本当に虐待、と判断しているのでしょうか。
信じられません。
ですが、お母さんは、子どもの人格を否定している、
とまで言われ、親子は離れる必要がある、
とまで言われているのです。

子どもの部屋に入る
子ども携帯を見る
子どもの学校に連絡する

これが虐待であって、親子が離れる必要がある、
と児童相談所が判断するのならば。
世間のかなり多くのお母さんは、虐待をしている事になり、
子どもを奪われてしまうことになります。

虐待の基準がこんな曖昧であっていいのでしょうか。
児童相談所が勝手に決めて良いのでしょうか。

世のお母さん、お父さん、どう思われますか?