office yamawaki

山脇由貴子心理オフィス

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2017年12月

大阪府寝屋川市16年間娘を監禁 33歳娘凍死事件~家庭内暴力に苦しむ親

2017年12月27日
大阪府寝屋川市で、両親が16年間娘を監禁し、
33歳の娘が、監禁されていたプレハブ小屋で凍死した、
という事件が報道されています。
容疑者である母親は
「娘に、16~17歳頃から精神疾患があり、
 暴れるので監禁した」
と述べているそうです。

朝の情報番組では、
「親のする事ではない」
「虐待だ」
「精神疾患があったのなら、治療すべきだった」
とコメンテーターの方々がコメントしていました。

両親によるひどい虐待。
私には、この事件はそうとは思えないのです。

娘さんに精神疾患があったのかどうかは分かりません。
ですが、私は今までたくさんの、子どもの家庭内暴力に
苦しむ親御さんに会って来ました。
そして親御さんたちは皆、言っていました。
「治療を受けさせたい。
 相談にも乗って欲しい。
 でも、どこに行っても、
 『本人を連れて来ない限り、何も出来ない』
 と、言われてしまうんです」
と。
些細なきっかけで暴れる子どもに、
病院に行きましょうなんて、とても言えない。
「『病院に行こう』なんて言ったら、
 殺されてしまうかもしれません」
そう言った、お母さんもいました。

このご両親もそうだったのかもしれません。
16年前では、なおの事、相談場所を見つけるのは
大変だったかもしれません。

暴れて、家の中を壊す、両親に暴力を振るう、
そんな娘を、両親はどうする事も出来ず、
誰にも相談出来なかったのかもしれません。
ご近所の目を気にしていたのかもしれません。

そして、自分達でどうにかするしかない。
そう決断した。
だから、監禁した。

許される事ではありません。
でも、他にどうする事も出来なかったのではないでしょうか。

そして、両親がその家に住んでいる気配を
近所の方は感じなかったそうです。

両親は、娘を監禁したと同時に、決めたのではないでしょうか。
自分達も、娘と一緒に身を潜めて、存在を消して生きて行こう。
それしかない、と。
それは、監禁が許されないからでもあり、
娘を誰にも渡さない為だったのかもしれません。

子どもがどんなに暴れても、警察に通報したり、
強制的に入院させる事を望まない親御さんはたくさんいます。
子どもに恨まれるから。
子どもが可哀想だから。
そんな、思いで。

時間が経過してゆくうちに、両親の感覚も
麻痺していたのではないでしょうか。
娘を監禁していることが日常になり、
何も訴えない娘への食事の頻度も減り
繰り返しになりますが、両親の行為は許される事ではありません。
でも、私には、今も子どもの家庭内暴力に苦しみ、
この事件を他人事とは思えずにいる、
お父さんやお母さんがいる気がしてならないのです。
その悩みを誰にも相談出来ないまま。

この両親にも、誰か相談出来る人がいれば。
娘を治療につなげる手伝いをしてくれる人がいたら。
何かが変わっていたかもしれません。

この事件も、どうして両親がこんな事をしてしまったのか、
丁寧に追い続け、報道して欲しいと思うのです。

大阪府箕面市 4歳児虐待死事件~市と児童相談所の対応の問題点~

2017年12月26日

大阪府箕面市で、4歳の男の子が虐待によって殺された事件が報道されています。

https://mainichi.jp/articles/20171226/k00/00m/040/037000c

箕面市は、対応に不備があった事を認めていますが・・・
それでも、この家庭への対応は、問題点が多すぎると思うのです。

まず、母親がまだ若い事。
そして子どもは2人とも幼児さんである事。
子どもは小さければ小さいほど、
虐待から逃げることは出来ません。

そして、母の交際相手、さらにはその男性の友人が同居。
男性2人は無職。
信じられません。母親が養っていた、という事なのでしょうか。
母の交際相手にとって、子ども達は他人。
その友人となれば、子どもは全くの他人です。
「可愛い」とは思えないのは当然。
一部報道では、男性達が、
「しつけの為に叩いた」
と言っている、伝えられていますが、
「叩く」というのは、怒りであり、しつけではありません。
そして彼らは子どものしつけなんて、してはならないのです。

昨年夏頃から、服の汚れの目立ちや異臭、
ネグレクト(育児放棄)が疑われていました。
その時点で、児童相談所は母親の養育能力が低いのでは、
と疑ったはずです。
この時点で、母親の育児へのサポート体制が
作られるべきでした。

保育園には先月17日からほとんど登園していなかったそうです。
これはかなりのハイリスク要因です。
男性達が同居を開始したのが1か月ほど前。
つまり、男性達が同居を開始した頃から
子どもの姿が確認出来なくなった。
保育園に行かせていなかったのは、
男性達からの暴力による傷、あざを見せない為としか思えません。

そして保育園職員が今月9日に家庭訪問した時には
次男の頬に痣があった。
母親は「階段から落ちた」と説明した。

即、保護すべきでした。
久しぶりに確認出来た子どもの姿に異変があったのですから。
保護しなかったのは、母親の説明を信じたからなのでしょうか。
同居している男性2人からの虐待を疑わなかったのでしょうか。
信じられないです。

「家庭訪問を検討していたが、日程調整が出来ず」
「もっと早く対応していれば状況は変わったかもしれない」
こんな言い訳も、役所らし過ぎて、呆れてしまいます。
子ども1人が助けられたはずなのに。

こういう事件が起こるから、児童相談所に子どもを保護されてしまった
お父さんやお母さんが
「うちよりも、もっとひどい事をしている親がいる」
と言うのです。

改めて、子どもの虐待死を防ぐには、児童相談所だけでは
もう無理なのだと思います。
子どもを保護すべきかどうかの判断も、
親の言い分を信じるか同課の判断も
児童相談所ではない、専門機関による
チェック機能を作らなくてはならないと思うのです。

そして、報道の方々も、相撲界の話題も良いですが、
こうした事件も、丁寧に追い続けて報道して欲しいと思うのです。

奈良 同級生の息子を刺した母親と、愛知 2歳の息子に睡眠導入剤を飲ませたお母さん

2017年12月08日

奈良県で、息子の同級生の女の子を自宅で刺した
母親
が逮捕された事件が報道されています。

http://mainichi.jp/articles/20171208/k00/00m/040/143000c

朝の情報番組によれば、母親は、息子がいじめられていた
と思っていた、という情報もあった、と伝えられていました。

このお母さんがどうして息子の同級生の女の子を刺したのか。
その原因はもちろん分かりません。これから解明されてゆくのだと思います。

私がこのニュースを見て、最初に考えたのはお母さんの孤独でした。
この女性を擁護する訳ではありません。
でも、どうしてこんな事をしたのか。
その行動のベースには、誰かに頼るのではなく、
自分でどうにかしなくては、という追い詰められた精神状態が
あったのではないか、という気がするのです。

いじめがあったのかどうかは分かりませんが、
お母さんには、女の子をどうしても刺さなくては、
と思う何かがあったのだとしたら。

相談出来る人がいない。
頼れる人がいない。
相談しても誰も相手にしてくれない。

そんな思いがあったのかもしれない、と思うのです。

そして、愛知での2歳の息子に睡眠導入剤を飲ませ、
殺そうとした母親。

http://www.asahi.com/articles/ASKD66GR3KD6OIPE01Q.html

ひどい母親。

私には、そうは思えなかったのです。
育児に、悩んでいたのだと思います。
そして、やっぱり相談出来る人、
救ってくれる人に出逢えなくて。
相談出来る場所、児童相談所がある事も知らなかったのかもしれません。

だから自分でどうにかするしかない、そう思ってしまった。

児童相談所で色々なお母さんの悩みを聞いている時、
多くのお母さんが言いました。
「子どもを可愛がれないなんて、
 相談したら、怒られると思って、
 なかなか相談に来られませんでした」

お母さん達にとって、「相談する」って意外にハードルが
高いものです。
相談して良かった、と思える場所も少ないのです。

子どもに危害を加える母親を減らす為に。
孤独なお母さんをどうやって救えるのか。
孤独なお母さん達が相談出来る場所をどう作るか。
それが重要な気がします。
つまり、子どもに対してと同じことなんだな、と。
どちらも、子どもを守ることにつながるんだ、と思うのです。