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山脇由貴子心理オフィス

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2018年11月

映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

2018年11月30日

映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

試写会にご招待頂き、鑑賞しました。

http://hahaboku-movie.jp/index.html

 

吉田羊さんの子どもを虐待するシーンは生々しく、

壮絶です。

観ているのが苦しい、辛い、という方もいると思います。

でも、児童相談所で働いていた経験上、

こういう母親はいる、と思いました。

自分自身の夫や人生への不満を全て子どもにぶつける。

そこには「あんたさえ生まなければ、私の人生は違ったはず」

という思いがあるのです。

子どものせいではないのに、自分の不幸を子どものせいにする。

だから子どもを愛せない。

 

これだけ虐待されて、どうしてでも子どもは母を求めるのか。

そういう疑問を抱く方もいるかもしれません。

でも、子どもというのは、どれだけひどく虐待されても、

母を求めるのです。

そこにも、リアリティを感じました。

諦めてしまえば、楽なのに。

もう、期待なんてしない方がいいのに。

 

私自身、児童相談所で働いている時に

たくさんの子どもに伝えて来ましたが、

それでも子どもは親を求めるのです。

 

この映画は親子の「愛」について考えさせられます。

自分自身を重ねて考える方も多いのではないでしょうか。

 

私としては、子どもをどうしても愛せない、

お母さんに観て欲しい映画です。

#こどものいのちはこどものもも×Readyfor 「こどもギフト」~社会的養護啓発プログラム~

2018年11月21日

児童虐待防止に取り組むタレントの犬山紙子さん、眞鍋かをりさん、福田萌さん

ファンタジスタさくらださん、坂本美雨さんによる

「#こどものいのちはこどものもの」とReady forがコラボし、

クラウドファンディングにより、社会的養護を必要とする

子ども達を支援する「こどもギフト」プログラムがスタートしました。

昨日、厚生労働省で記者会見を行い、私も同席、コメントさせて頂きました。

Ready forの「こどもギフト」特設ページにも

アンバサダーとして、コメントさせて頂いています。

 

https://readyfor.jp/kodomogift/index.html

東京新聞でも大きく扱って頂きました。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112102000140.html

 

今回は第1弾として、児童養護施設の修繕費など6施設が

寄付を募っています。

 

実際、児童養護施設や自立援助ホームは資金が足りず、

老朽化した施設を借金で建て替えたりしています。

心理の専門家も予算が足りず、雇えなくて、子どもの心のケアが

出来ない施設もあります。

 

児童虐待を無くしたい。

被害にあった子どものために何かしたい。

でも何をしたらよいのか分からない。

そう思っている人はたくさんいます。

その人達にこのプロジェクトが知られ、

多くの寄付が集まることを望んでいます。

 

社会的養護が必要な子の多くは、親から愛されずに

育った子ども達です。

親に代わって愛を注ぐ。

それは職員や専門家がどれだけ頑張ってもとても難しいことです。

 

このプロジェクトを通して、子ども達が世の中の

多くの大人が自分を支えてくれ、味方してくれている、

と思えれば、子ども達の心の回復にもつながり、

将来への希望も持てるはずです。

 

広がってくれることに期待しています。

 

12年前の乳児死亡 傷害致死容疑で義理の父親を逮捕~児童相談センター通告受けるも認定せず~

2018年11月10日

12年前に東京都新宿区で生後11か月の桜井亜衣ちゃんが死亡した事件で、

警視庁が義理の父親を傷害致死容疑で逮捕しました。

 

その後の報道によると、2006年6月に

東京都児童相談センターは、母親から子どもの面倒を見られない、

との相談を受け、亜衣ちゃんを乳児院に一時保護し、

同年12月15日に一時帰宅させ、28日に正式に解除としました。

その直後、事件は起きました。

そして当時、病院から、「虐待の疑いがある」と

通告を受けたにも関わらず、亜衣ちゃんがなくなった為、

支援の必要がなくなった、という理由で虐待と認定しませんでした。

つまり、検証もされていない、ということです。

しかも、児童相談センターは、「対応は適切だった」

と発表しています。

 

なぜ、「適切だった」と言ってしまうのでしょうか。

救えたかもしれない命です。

 

リスク要因は確実にありました。

義理の父親である。

加えて、乳児であるにも関わらず、

半年間も親から離れての生活をしていた。

離れていた分、愛着の問題は発生します。

つまりは、子どもが親になつかない、ということです。

 

児童相談所は、親が自発的に

「子どもを預かって欲しい」

と相談してきて子どもを預った場合には、

親が「子どもを帰して欲しい」と言って来たら

子どもを家に帰すのが通常です。

それは、児童相談所が親との信頼関係を重視するからです。

 

ですが、虐待のリスクがあれば、親がどれだけ

子どもを帰して欲しいと言っても、帰さないことは出来ます。

その権限が児童相談所にはあるのですから。

 

児童相談センターは「対応は適切だった」と言っていますが、

適切であったのなら、なぜ事件は起きたのでしょうか。

調査の中で、虐待のリスクが見抜けなかったのは

明らかに調査、判断ミスです。

小池都知事のコメントの中に、

「きちんと手順を踏んだ」

ともありますが形だけ手順を踏めばよいという訳ではありません。

実際、警視庁は、日常的に虐待があったことを

疑っているのです。

 

病院からの通告はきちんと虐待と認定すべきでした。

そして、虐待死亡事例として、検証すべきでした。

虐待死亡事例なのですから。

児童相談所は何を見落とし、何を間違えたのか。

これからでも、やるべきです。

そして公表すべきです。

今後、職員が同じ間違いを起こさないよう、

全国にも検証結果を発表すべきです。

でなければ、虐待死はなくなりません。

 

今月は児童虐待防止月間。

児童相談所の努力が望まれます。

 

 

 

 

東京都「LINE」で児童虐待相談 全国初

2018年11月01日

東京都が児童虐待防止月間である11月、

LINEでの児童虐待相談の窓口を開設しました。

http://www.news24.jp/nnn/news162118522.html

これは、東京都からの申し入れではなく、

LINEからの提案で行われるものです。

 

通告はためらわれるし、電話すること自体、

ハードルが高い、という人は、たくさんいます。

だから、LINEなら相談出来る、という人は必ずいて、

件数は増えるのではないかと思われます。

 

重要なのは今回の結果をきちんと東京都が公表することです。

今回の2週間でどれだけの相談があったのか、その件数。

そして、その中で警察や児童相談所の関わりが必要な

深刻な虐待は何件あったのか。

今までの、児童相談所への通報と比較したデータも公表して欲しいです。

その結果、LINE相談窓口を設ける事で、

どんな成果が出せるのか。

LINE相談窓口で相談を受け、児童相談所につなぐ必要がない

相談がかなりの数あって、児童相談所の負担が減る結果につながるのか。

児童虐待の早期発見につながるのか。

 

ただ「やりました」だけでは意味がありません。

児童虐待防止に、どんな方法が効果があるのか、

検証し、結果を公表し、さらに新たな方法を検討することが重要です。

 

LINEでの相談窓口開設には必ず意味があるはずです。

だからこそ、公表して欲しいと思います。

 

そして役所は自前でどうにかしようとせず、

今後もこうした民間の技術を取り入れていって欲しいと思います。