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山脇由貴子心理オフィス

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2019年2月

千葉県野田市小4女児虐待死事件の問題点2

2019年02月09日

教育委員会が心愛ちゃんのアンケートを父親に渡してしまったのも大きな問題だ。

条例違反に当たるのだが、それ以前に、アンケートを渡してしまえば、

虐待が再発・エスカレートすることは、当然、予測出来た。

それなのに教育委員会の担当者は、「恐怖心を抱いた」と述べており、

つまりは父親の攻撃に屈した、ということだ。

自分の身を守るために、心愛ちゃんを犠牲にしたということだ。

クレーム対応の知識がなさ過ぎるとしか得言えない。

この事件は、児童相談所も、学校も、教育委員会も、全ての組織が父親の攻撃に屈し、

言いなりになってしまった為に起こった事件と言えるだろう。

 

教育委員会にも問題はあるが、子どもを虐待から守る権限は児童相談所にしかない。

児童相談所は、心愛ちゃんが自宅に戻った後、3月19日に学校で心愛ちゃんに会い、

手紙は父親に書かされたことを確認している。この時に、本人からの虐待の訴えがなければ、一時保護は難しいだろう。

しかし、定期的に会いに行くべきだったのだ。私たちはあなたの味方だよ、心配しているよ、

もし叩かれているのなら、今度は必ずあなたを守る、

絶対に家に帰さない、と心愛ちゃんに伝え続け、そして機会を待ち、保護すべきだったのだ。

そして学校と児童相談所の連携が不十分だったことも大きな問題だ。

夏休みや冬休み、長期休暇後の欠席は絶対に放置してはいけない。

長期休暇中は虐待がエスカレートするリスクが非常に高いのだ。

欠席は傷、あざを隠す為かもしれないと疑わなくてはならない。

長期休暇明けの欠席は学校はすぐに児童相談所に連絡すべきであり、

児童相談所はすぐに子どもの姿を確認しなければならない。

沖縄の母方親族の所にいる、と言われたら、児童相談所は沖縄の児童相談所に心愛ちゃんの確認をお願いすべきだった。

「親族宅にいる」「親族の具合が悪い」というのは虐待加害者が子どもを姿を見せない為に使う常套句だ。

その言葉を疑い、沖縄での確認、そして家庭訪問を行っていれば、心愛ちゃんの命は助かったのだ。
 

父親に続き、母親も逮捕されたが、DVから、虐待から母子を救ってあげる為の働きかけを

しなかった行政側の責任も大きい。

糸満市では親族が父から母へのDVと子どもへの恫喝を親族が相談している。

柏児童相談所も母からDVがあることを聞いている。

誰かが、母親に子どもを連れて逃げることが出来るよ、と教えてあげていれば。

その事も残念でならない。

 

同じような事件を起こさない為に、児童相談所を改革することは必須の課題だ。

そしてこの事件の問題点を丁寧に検証し、同じことをしないよう、全国の児童相談所で共有すべきだ。

千葉県野田市小4女児虐待死事件の問題点 1

2019年02月09日

千葉県野田市で小4の女児が父親からの虐待によって死亡する事件が起きてしまった。

この事件の経過を見ると、防げることが出来た、救える命だった、と確信する。

今後2度と同じような事件が起きない為に、この事件の各機関の問題点を検証したい。

まず、学校がいじめのアンケートに本人が父親からの虐待について書き、

担任が聞き取りをし、児童相談所に通告、児童相談所が翌日に一時保護をした。ここまでは良い対応だったと言える。
 

問題はその後だ。柏児童相談所は「重篤な虐待ではないと思い込んでいた」と記者会見で述べているが、

なぜ、重篤な虐待ではないと判断したのか。アンケートには本人の訴え以外にも担任が聞き取ったメモがあり、

そこには「叩かれる」「首を蹴られる」「口をふさがれる」「こぶしで10回頭を叩かれる」とあり、

明らかに重篤な虐待と言える内容だ。さらに児童相談所は一時保護中に、

心愛ちゃん本人からも虐待について聞き取りをしているはずだ。

加えて心理の専門家が心愛ちゃんの心の傷の度合いなども検査しているはずだ。

学校で虐待について話すことが出来た子どもなのだから、児童相談所でも必ず話しているはずだ。

その内容については、一切公表されていないが、「重篤な虐待ではない」と言う判断は

心愛ちゃんの訴えがなかったことにされたとしか思えない。

結局児童相談所は、父親からの恫喝に負け、心愛ちゃんを帰してしまったのだろう。
 

父方親族に帰したのも問題の一つだ。自宅ではないと言えども、父方なのだから、父親味方である。

そこに心愛ちゃんを帰せば、すぐに父親の所に戻されることは容易に想像できる。

実際、児童相談所は、2か月程度で自宅に戻す予定だった、と述べている。

しかしその戻し方も問題だ。心愛ちゃんからの手紙を見せられ、

おそらく父親に書かされたのだろう、と思いながらも父親が心愛ちゃんを家に連れて帰るのを許している。
 

そもそも、父親は一貫して虐待を認めていないのだ。

それなのに父方親族宅に帰したのもあってはならないことだが、

ましてや、父親の要求に従って、自宅に戻すなど、絶対にあってはならないことだ。

虐待だけでなく、DVもある家庭なのだ。

この時、父親は、「これ以上引っ掻き回すな」と児童相談所に言っており、

児童相談所の今後の関わりを一切拒絶している。児童相談所は虐待再発を防ぐために、

定期的に家庭訪問し、親子の様子を見て、さらに学校訪問し、子どもの本心を聞かなくてはならない。そ

の児童相談所の指導に従わない、と父親は言っているのだから、

父親の要求の全てを、児童相談所は拒絶しなくてはならなかったのだ。

それなのに、児童相談所は父親の言いなりになり、その後、心愛ちゃんを放置している。