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山脇由貴子心理オフィス

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4歳の長女に暴行 母親を逮捕 全身に100か所以上の傷

2019年02月19日

鹿児島のいちき串木野市の母親が、当時4歳の長女に暴行、

腰や背中、頭にけがをさせた疑いで母親が逮捕されました。

女の子の身体には、全身に100か所近くの傷痕があったそうです。

 

先月22日に、女の子の通う福祉施設の関係者が市を通して

児童相談所に連絡があり、児童相談所が女の子を保護、

今月5日に警察に連絡したとの事です。

 

保護となったのは、本当に良かったのですが、

全身に100か所の傷痕、というのは信じられません。

なぜ今まで発見されなかったのでしょうか。

しかも、報道によると、以前から、市や児童相談所、警察が関わっていたそうなのです。

 

一昨年5月、女の子が当時3歳だった時に

診察した医師から、「虐待の疑いがある」と市の福祉課に連絡。

その連絡を受け、市や警察・児童相談所・保育園などを交えた

会議を行っていました。

さらに市の福祉課は一昨年6月と去年8月の2回、

母親と面会していたのに、虐待の確定には至らなかった、

ということなのです。

一昨年8月の母との面会は、女の子の前歯が2本

折れていたので家庭訪問をした所、

母親は「自分で転んだ」と言ったそうです。

そして母親は今も、虐待を否認しているとのことです。

 

 

市、児童相談所、警察、保育園が会議を行ったということは、

見守り体制が出来ていたはずです。

私も児童相談所で勤務している時は、

多くの虐待を疑われる子どもの関係者会議に参加して来ました。

 

重要なのは、役割分担です。

誰が、いつ、何をすべきか。

例えば、保育園は子どもに傷があったら

すぐに児童相談所に連絡、そして病院に連れて行く。

一昨年の前歯が2本折れていた時も、女の子を歯医者に連れて行き、

医師にどういう状況に折れたか判断してもらい、

母の主張と一致するかを確認する、という事をしていれば、

母親の虐待の可能性が見えていたかもしれません。

 

さらには、下のお子さんもいたのですから、

保健所に、健診に絡めて家庭訪問をしてもらう、

健診に女の子も呼び、様子を見てもらう。

 

怪我や傷が発見された場合は、市の福祉課ではなく

児童相談所が家庭訪問し、母親が嫌がっても、

全身の傷をチェックすることも必要でした。

 

そして、関係者会議は繰り返し、定期的に行うことが重要です。

怪我、傷の頻度は増えていないか。

母親の態度に変化はあるか。

役割分担は変更の必要がないか。

検討し続けることが重要なのです。

 

警察との情報共有はこれから全国的に広がってゆくはずです。

ですが、情報共有だけでは、警察も何をしてよいのか分かりません。

パトロールの頻度を増やしてもらう。

母親が子どもをの姿を見せたがらない時や

親が高圧的に関係者を怒鳴る時などは

警察に同行してもらう。

具体的に何をしてもらうか、決めておくことが重要です。

 

千葉の小4女児虐待死事件、心愛ちゃんの事件も、

長期休み明けの欠席はすぐに学校が児童相談所に連絡、

児童相談所が子どもの姿を確認に行く。

父親が拒否した場合は警察が同行。

警察が家の近所をパトロールしていれば、

心愛ちゃんの泣き声を聞き、訪問出来たかもしれません。

 

今回の事件の女の子も、身体の傷が100か所ならば

心はもっと傷ついているはずです。

心は見えないけれど。

これ以上、子どもを傷つけない為に、救うために。

関係者会議の徹底、具体的な役割分担を行うことが重要です。